更新日: 2017.09.28 17:12
世界ラリークロス:肋骨骨折のペター・ソルベルグ、ドイツ戦は“賞典外”で参戦へ
「この解決策はペター自身が望んだ形でもあるの。もちろん、彼もできる限りの努力でドイツでのドライブに挑むでしょうけど、そのパフォーマンスがどの程度になるかは誰にも保証できないわ」と、夫人の立場としてもペターの身を案じたパニラ。
この週末のエステリングに向け、PSRXチームは全車同スペックとなるフォルクスワーゲン・ポロGTI RXスーパーカー3台を投入。すでにラトビア戦以前にもドイツ戦でのデビューが発表されていたデッピングだが、思わぬ形でVWワークスに協力する機会が巡ってきた格好だ。
長らくVW契約ドライバーとして走ってきたデッピングは、ドイツ国内のラリー選手権や、クロスカントリー・ラリー、ニュルブルクリンクを中心としたサーキットレースなどでVWのマシンをドライブし幾度もタイトルを獲得。さらに、WRC世界ラリー選手権を席巻したポロR WRCの初期開発テストドライバーという大役も務めるなど、ドライバーとしての能力は折り紙付き。
世界ラリークロスのデビューに先立ち、デッピングは「幸いなことに、ペターとヨハンのふたりは、余すことなく彼らのノウハウを僕に授けてくれた」と意気込みを語った。
「彼らふたりは僕に惜しみないサポートを与えてくれていて、とくにラリークロスでしか積めない独特の経験や、スタート直後のポジショニングや考え方、レース戦略の手順など、あらゆるヒントをもたらしてくれたんだ」
「ペターと彼のチームに改めて感謝したい。ポロGTI RXスーパーカーで世界レベルのコンペティションに飛び込むのが楽しみだよ。もちろん、結果は高望みせず地に足をつけて挑むつもりだけど、願わくば周囲の人々を驚かせるような走りができたらいいね」