更新日: 2018.01.21 10:15
ダカールラリー:サインツが逃げ切りプジョー3連覇で有終の美。トヨタ車体が市販車部門5連覇
市販車部門5連覇に挑んでいたトヨタ車体はクリスチャン・ラビエル/ジャン-ピエール・ギャルサン組328号車トヨタ・ランドクルーザーが序盤にリタイアする不運があったものの、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組337号車が力走。
最終的に総合25位/クラス首位で14日間の戦いを終え、トヨタ車体は市販車部門5連覇を達成した。
トラック部門を戦う日野チーム・スガワラは、菅原義正/羽村勝美組521号車がステージ2でマシンスタックにより大会リタイアを余儀なくされたが、菅原照仁/高橋貢組511号車が総合6位で完走。排気量10リットル未満クラスをトップで終えている。
ホンダやヤマハ、KTMが接戦を繰り広げていた二輪部門は、レッドブルKTMチームのマシアス・ウォークナー(KTM450ラリー)が16分のリードで総合優勝。KTMが通算17回目の総合優勝を手にしている。
総合2位はモンスターエナジー・ホンダ・チームのケビン・ベナバイズ(ホンダCRF450RALLY)、総合3位はトビー・プライス(KTM450ラリー)だった。
自身4度目のダカール挑戦で勝利し、オーストラリア人初のダカール二輪ウイナーに輝いたウォークナーは「勝てるなんて想像もしていなかったから、本当に驚いている」と喜びを語っている。
「僅差の戦いだったから表彰台に上がることを目標にしていた。(悪天候で走行がキャンセルされた)10日目(のステージ9)が勝利の鍵になったね。運が味方してくれたようだ」
「僕の他に5人のライダーが勝利する可能性を持っていたけど、僕が1番幸運なライダーだったみたいだ」
ペルー、ボリビア、アルゼンチンの3カ国を舞台に砂漠や高地、高速なオフロードなどが入り交じる「史上もっとも過酷なルート構成」で争われた2018年のダカールラリー。最終的に全行程を完走したのは全部門合計で185台となり、参加者のうち55%が完走を果たしている。