WRC:2018年未勝のトヨタ・ラトバラが優勝射程圏。「ハードに攻めたらフィーリングが改善」
「オット(タナク)はとても好調だったから、止まってしまったのは本当に残念だ」と語るのはチーム代表のトミ・マキネン。
「何が起こったのかその原因を注意深く調べ、もし何かしらの変更が必要ならば、早急に対策を施さなくてはならない。一方で、ヤリ-マティ(ラトバラ)が(セバスチャン)オジエと僅差の優勝争いをしているのはポジティブな要素だ」
「とても大きなチャンスだし、もし明日の朝から完全に自信を持って走ることができれば、優勝は可能だと思う」
「エサペッカ(ラッピ)もまたいい位置につけているから、明日はふたりが揃って表彰台に立つことを期待しているよ」

ラジエータートラブルでデイリタイアを余儀なくされたタナクは「朝はとても順調でだった。いいペースを保ち、自分のリズムで走るだけで良かったのだけど、スウィートラムのステージの2走目(SS16)で、ラジエターに何らかのダメージを負いストップしなくてはならなかった」と述べている。
トヨタ勢最上位につけるラトバラは「オットがリタイアした後、自分に優勝のチャンスがあると気がつき、よりハードに攻め始めたところどんどんとフィーリングが良くなっていった」とコメントしたほか、ラッピは「後方の順位の選手との差は充分ではないので、明日はハードに攻めなくてはならないだろう」としている。
競技最終日となる7日(日)はSS19〜23までの5SSで争われる。このうちSS19は今年から新たに組み込まれたステージで、SS21、23はターマック(舗装路)を舞台に争われるほか、他大会では最終SSに設定されることが多いパワーステージはSS20に設定されている。
全5SSの合計距離は55.64km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は237.95kmだ。