WRC:トヨタ、優勝争い演じたタナクにトラブル。マキネン「原因は調査中。今はミークの表彰台に期待」
チーム代表を務めるトミ・マキネンは「午後のステージでクルマが止まるまで、オット(タナク)はここアルゼンチンでまたしても素晴らしい速さを見せてくれた」とタナクの走りを労う。
「現在トラブルの原因を調査中だが、ステージのスタート前にバッテリーの電圧が下がってしまったことは分かっている。だから、オルタネータかバッテリーに問題が起こったのではないかと疑っているよ」
「オットが順位を下げた今、我々はクリス(ミーク)の表彰台フィニッシュに期待をしている。午前中の終わりに少しタイムを失ったこと以外は、彼にとって良い1日だったと思う。明日はきっと、上りの難しい山岳ステージで接戦が繰り広げられるだろうね」
優勝争いを演じながらもデイリタイアを余儀なくされたタナクは「パフォーマンスに関しては、今やどんなラリーでも勝てるレベルにあると思うけど、やらなければならないことも残っている」と悔しさをにじませた。
「明日は自分たちができることをやる。まだシーズンは先が長いから、これからも攻め続ける」
表彰台争いを演じるミークは「(セバスチャン)オジエとのタイム差は広がったが、バトルはまだ続いているし、明日は激しい戦いの1日となるだろう」とコメント。
ラトバラは、午後のステージで「ウォータースプラッシュを通過した際、エンジン内部に水が入ってしまった」とアクシデントがあったことを明かしている。
「しかし、何とか再スタートを切ることができた。その後ミスをしたこともあり、最終的には5、6秒を失い、それが5位争いに響いてしまったよ」
「とはいえ明日もまだ戦い続けるし、自分達がどれだけできるのか、様子を見たいと思う」
競技最終日となる28日(日)はサービスパークの西南にあるトラスラシエラ山脈を舞台にSS16〜18の3SSが行われる。最終ステージとなるSS18“コピナ-エル・コンドル”はステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージだ。
全3SSの合計距離は53.16km、リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は287.07kmとなっている。