WRC:トヨタ、新体制で2020年初戦モンテカルロへ。マキネン「新しいラインアップで臨む興味深い1戦に」
チーム代表のトミ・マキネンは「新シーズンの開幕戦であるラリー・モンテカルロは、エキサイティングなイベントだ。特に、今年は多くのドライバーが今までと違うクルマで出場し、我々も完全に新しいラインアップで臨むため、興味深い1戦になるだろう」と語った。
「我々チームはモンテカルロでまだ勝利を収めていないが、毎年表彰台を獲得し、高いパフォーマンスを発揮してきた」
「セバスチャン(オジエ)は過去このラリーで、さんぜんと輝く記録を残し、何台もの異なるクルマで優勝してきた。だから、まだヤリスWRCを学んでいる段階であったとしても、今回もきっと優勝争いに加わると確信している」
「それはエルフィン(エバンス)についても同様で、彼も過去モンテカルロで速さを示してきた」
「一方、カッレ(ロバンペラ)に関しては、完全にノープレッシャー状態での出場だ。なぜならモンテカルロではとにかく経験が重要であり、WRカーで初めて出場するには難しい1戦だからだ。それでも、チームとしては、今シーズンのタイトル争いを良いリザルトでスタートする自信がある」
2014年からラリー・モンテカルロ6連勝を挙げているオジエは「ヤリスWRCで臨む最初のラリーのスタートが待ち切れない」とコメントしている。
「今シーズンの目標は7回目のタイトル獲得だが、このクルマならば十分それは可能だと信じている」
「僕とジュリアンもこれまで良い結果を残してきたが、(ラリー・モンテカルロ)連覇に対するプレッシャーは年々高まっている」
「僕にとってラリー・モンテカルロはつねにビッグチャレンジだけど、心から楽しむことができる1戦でもあるんだ」
Mスポーツ・フォードから移籍してきたエバンスは「WRCでチームを移籍したのは今回が初めてだけど、スタッフ全員がとても歓迎してくれたし、クルマにもいいフィーリングを感じているから、新シーズンが非常に楽しみだ」とコメント。
2020年が最上位クラスデビューとなるロバンペラは「シーズンの序盤は昨年までとは違う考え方で臨み、忍耐強く走るつもり。きっと大きなチャレンジになるでだろうが、最後まで戦い抜きたい」と目標を明かしている。
このラリー・モンテカルロにはトヨタの若手ラリードライバー育成プログラムに参加している勝田貴元も参戦。4台目のトヨタ・ヤリスWRCを操って戦う。