TOYOTA GAZOO Racing JRC第9戦新城 ラリーレポート
お馴染みのコンパクトカーが活躍するJN3クラス(注目のクラス)
JN3クラスは排気量1500ccまでの2輪駆動車が参戦可能となっており、トヨタ・ヴィッツやマツダ・デミオ、ホンダ・フィットなど、街でもよく見かけるコンパクトカーが中心となる。
しかし、JN2やJN1よりも改造範囲が広いため、コーナリングスピードは時に上位クラスを上回る。
このJN3クラスで圧倒的な強さを見せ、第6戦モントレーの時点でタイトルを決めたのが、トヨタ・ヴィッツRSで参戦する天野智之/井上裕紀子組。
昨シーズンのJN5クラスをトヨタ・ヴィッツGRMNターボで制した天野選手だが、今年の自然吸気エンジン搭載のヴィッツRSの方が、タイムが速いシチュエーションもあるという。
「同じクラスのライバルだけでなく、総合順位も意識して走っています」と語る天野選手は、JN4やJN5など上のクラスを凌ぐタイムを記録することも珍しくない。
また、今回の新城ラリーには勝田貴元/足立さやか組がトヨタ・ヴィッツのCVT仕様・TGR Vitz CVTで登場。
2日目でリタイアに終わったものの、コースによっては天野選手を抑えてのベストタイムを記録。CVT搭載ラリーカーの可能性を示した。
もっとラリーを楽しもう
新城ラリーのメイン会場となる新城総合公園には、全日本ラリーでも最大規模のラリーパークが開設され、ラリー開催期間中多くの観客が集まった。
競技車両の観戦コースだけでなく、スペシャルゲストによるデモンストレーションランやステージイベントなどが行われ、たいへんな盛り上がりを見せた。
また、第7戦 北海道に続き、「TOYOTA GAZOO Racing PARK」もオープン。WRCで活躍したトヨタ・セリカGT-Fourをはじめとする貴重なラリーカーの展示のほか、「TOYOTA GAZOO Racing WOMAN」ブースでは、カメラ講座&ラリー撮影体験会など、ラリー観戦の新しい楽しみ方を提案するイベントが人気を集めた。
今回のラリーをもって2016年の全日本ラリー選手権はすべての日程を終了しました。Team TOYOTA GAZOO Racingの全日本ラリー参戦活動への1年間の応援、誠にありがとうございました。