更新日: 2021.04.12 21:54
勝田範彦がGRヤリス初のSS最速タイムをマーク、総合でも4位入賞/全日本ラリー第3戦
豊岡悟志チーム監督は「あらためて2台がしっかり走り続けてくれたことにホッとしています」と、前戦リタイア後の対策が結果に表れたことに安堵する。
「勝田選手はベストタイムを記録し、眞貝選手はデータの蓄積を優先して完走を果たしてくれましたが、4人のクルーが本来持っている力にクルマのレベルは全然追い付いていません」
「クルーに気持ちよく戦ってもらえるクルマを目指してさらに改善にチャレンジしていきます」
宮本昌司チーフメカニックは、サービスのメンバーが大幅に変更され2台体制になるなどチームとして不慣れな状況が多かったことから、「今戦はあえてサービス作業におけるウイークポイントをあぶり出そうと考えて臨んだ」と説明した。
「初めて本格的な2台体制で整備を行うなか、さまざまな課題や学びを得ることができたと思います」と宮本氏。
「今回、しっかり走り切れたことを踏まえて、少しでも競争力を上げられるよう、久万高原に向け新たなアイデアを入れていきたいです」
TGRは今戦より、GRガレージのディーラーメカニックをチームに迎えることで、ラリーで得た知見やモータースポーツの楽しさなどを今後の業務やお客様対応に活用してもらう試みをスタートさせた。唐津ではGR Garage福岡空港からスタッフ1名が参加し、チームの一員として競技に臨んでいる。
「今回はGR Garage福岡空港さんに事前テストやメカニック派遣で大変お世話になりました」と謝辞を述べた豊岡監督。
「お客様と最前線で向き合っているGRガレージの皆さまとともに、一体となってモータースポーツの盛り上げ、人とクルマを鍛える活動にチャレンジしていきたいと思います」
TOYOTA GAZOO Racingが挑むJRCの次戦第4戦『久万高原ラリー』は5月2~3日、愛媛県上浮穴郡久万高原町で開催される。