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投稿日: 2021.07.06 16:10
更新日: 2021.07.06 16:21

GRヤリス駆る勝田範彦、スバルの新井敏弘を0.7秒差で破り移籍後初優勝/全日本ラリー第7戦


ラリー/WRC | GRヤリス駆る勝田範彦、スバルの新井敏弘を0.7秒差で破り移籍後初優勝/全日本ラリー第7戦

 明けた4日も好天に恵まれるなか、レグ2がスタートする。しかし、前日を総合首位で終えた鎌田がいきなり躓いてしまう。

「先頭スタートなので砂利が多くて苦労しました。新井選手と勝田選手のペースについていけなかったのでポジションキープに切り替えました」と語るように、鎌田はこの日のオープニングステージ(SS7)で4番手タイムと出遅れて総合2番手に後退すると、続くSS8で総合3番手に後退。JN1クラスの三つ巴のトップ争いから事実上脱落することとなった。

 対照的に好タイムを連発したのが勝田と新井で、今季トヨタに移籍した勝田がSS7でベストタイムを叩き出し、総合首位に浮上すると、スバルの新井も負けじとSS8、SS9でベストタイムをマークして首位を奪還するなど激しいシーソーゲームが展開された。

 こうしてトップ争いは新井VS勝田の一騎打ちとなるなか、SS10で両ドライバーは同タイムでベストタイムを分け合うなど、午後のループでも互いに譲らないバトルを披露。SS11を制した勝田が首位に浮上するものの、新井も0.5秒差の2番手につけるなど僅差の戦いが続くなか、勝負は最終ステージのSS12まで縺れることに。

 このSS12を制したのは勝田/木村組で「最後のSSは思いきり走りました。最後で勝つことができたのでうれしいですね。メカニック、エンジニアに感謝したいと思います」と勝田が語るように、GRヤリスが僅差の戦いを制し初の総合優勝を果たした。

 わずか0.7秒差で敗れた新井は「これ以上ないぐらい攻めたけれど勝田選手が速かった。クルマの調子は良かったので走り負けましたね」とコメント。惜敗の新井が2位、鎌田/松本組が2戦連続で3位表彰台を獲得した。

 JN2クラスではトヨタGR86-R3を武器に3連勝を果たしているヘイキ・コバライネン/北川紗衣組(AICELLOラックDL速心GT86R3)がレグ1をトップでフィニッシュするものの、ホンダ・シビックを駆る上原淳/漆戸あゆみ組が1.3秒差で2番手につけるなど序盤から激しいバトルを展開。

 レグ2はSS7を制した上原が首位に浮上するほか、SS8およびSS9でトップタイムをマークし、後続とのギャップを引き離していたのだが、SS10でリタイアを喫したことでコバライネン/北川組がこのグラベル戦を制し4連勝を達成した。

JN1クラス参戦開始後、初めての総合優勝を手にしたTOYOTA GAZOO Racing
JN1クラス参戦開始後、初めての総合優勝を手にしたTOYOTA GAZOO Racing
AICELLOラックDL速心GT86R3(ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組)
AICELLOラックDL速心GT86R3(ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組)
JN2クラス4連勝を飾ったAICELLOラックDL速心GT86R3(ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組)
JN2クラス4連勝を飾ったAICELLOラックDL速心GT86R3(ヘイキ・コバライネン/北川紗衣組)

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