更新日: 2021.11.15 17:10
トヨタ・ヤリスWRCが最後のラリーへ「世界タイトル3冠は我々にとって夢」とラトバラ/WRC第12戦
その山岳ステージでは、19日(金)と翌20日(土)の午前中に競技が行なわれる予定だ。両日の午後と最終日の21日(日)はサーキット内のステージでスピードテストが実施され、最終SS16はトップ5タイムを記録したドライバーとチームにボーナスポイントが付与される“パワーステージ”となっている。16本のSS合計距離は253.18km。リエゾン(移動区間)も含めたイベントの総走行距離は677.62kmだ。
なお、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加している勝田貴元は、今戦もアーロン・ジョンストンとのコンビでトヨタ・ヤリスWRCをドライブしWRC今季最終戦に挑む。
「今回のラリーが僕たち、とくにジュリアン(・イングラシア)にとって、このスポーツにおけるひと区切りになることは事実だ」と語るのは、自身8回目のチャンピオン獲得を狙うオジエ。
しかし彼は、現時点ではそのことについてあまり深く考えていないと述べ、「それが最善のアプローチだと思っている。だから、いつもどおりベストを尽くし、両タイトルの獲得に集中するだけだ」と続けた。
対するエバンスは、「ドライバーズタイトル獲得の可能性を残したまま最終戦を迎えることができて良かった。可能性はゼロではないので、スコット(・マーティン)とともにベストを尽くして戦う」と静かに闘志を燃やす。
チーム代表を務めるラトバラは、「3つの世界選手権タイトルをすべて獲得することは、我々にとって夢だったので、それを達成できるチャンスがあるモンツァに臨むことに興奮している」と語った。
「もしこの夢が叶ったとしたら、WRカー時代の終わりと、2017年のデビューイヤーに私自身もドライバーのひとりとしてドライブした、ヤリスWRC最後のラリーを最高のかたちで締めくくることができる」
「すべてが計画どおりに進み、マニュファクチャラーズタイトルを獲得できることを願っているが、モータースポーツではフィニッシュするまでは何も決まらないことは理解している。また、ドライバーズタイトルに関しては、セバスチャン(・オジエ)とエルフィン(・エバンス)のフェアな戦いを期待している」
「昨年のラリー・モンツァは、雪と雨に見舞われ非常に難しいイベントになったが、先週イタリアで行なった事前テストも、かなり多くの雨が降りトリッキーなコンディションだった。だから、今回もまたチャレンジングなフィナーレになると予想しているんだ」