更新日: 2022.01.15 21:44
トヨタ、ダカールラリー2022で総合優勝。アル-アティヤがローブを下し、3年ぶり通算4勝目
日本勢では四輪部門・市販車クラスを戦ったチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデーの三浦昂(トヨタ・ランドクルーザー200)とロナルド・バソ(トヨタ・ランドクルーザー200)の2台が今大会12回目のワン・ツー・フィニッシュを飾り、目標としていたクラス9連覇を達成した。総合順位は三浦が38位、バソは43位だ。
トラック部門に新開発のハイブリッド車両、日野600ハイブリッドを投入した日野チームスガワラの菅原照仁は、2日前に電気系トラブル、前日にはオートマチック・トランスミッションのトラブルを抱えるなど、好調な展開から一転してラリー終盤に失速してしまう。しかし最終日は15番手でステージを走破し、1991年から続く完走記録を31に伸ばすとともに部門総合22位で2022年のダカールラリーを終えている。
ホンダとヤマハが参戦している二輪部門では、総合2番手で14日のステージ12を迎えたモンスターエナジー・ホンダのパブロ・キンタニラ(ホンダCRF 450ラリー)がステージウインを果たすも、最終日での逆転優勝とはならず。前日に総合首位に返り咲いたサム・サンダーランド(ガスガス・ファクトリー・レーシング/KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)が3分27秒差で逃げ切り、2度目の部門総合優勝を果たした。
総合3位はレッドブル・KTMファクトリー・レーシングのマティアス・ウォークナー(KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)で、トップとの差は6分47秒。今大会中、2度にわたって部門トップに立ったモンスターエナジー・ヤマハ・ラリーチームのアドリアン・ファン・ビファレン(ヤマハWR450F)は18分41秒の遅れで総合4位となった。
ダカール・ルーキーながらステージ5で初優勝を飾るなど印象的な走りを披露した、元MotoGPライダーのダニロ・ペトルッチ(テック3KTM・ファクトリー・レーシング/KTM450ラリー・ファクトリー・レプリカ)は最終日を34番手で終え、初参戦のラリーを完走した。総合順位は競技2日目のデイリタイアによるペナルティが響き90位となった。
14日間にわたる長い旅が終了し、2022年に新設されたFIA世界ラリーレイド選手権(W2RC)のオープニングイベントとして実施された第44回ダカールラリーが幕を下ろした。同チャンピオンシップの次戦アブダビ・デザート・チャレンジは、3月5日から10日にかけてUAEアラブ首長国連邦で開催される。