更新日: 2022.01.19 12:09
モンテカルロ7勝を誇る元王者ローブ「新車に良い感触を掴んでいる」/2022WRC第1戦 事前コメント
Translation:AKARAG
●エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)
「WRCという非常にエキサイティングな競技で、また新たなクルマで挑戦をするのがとても楽しみなんだ。トヨタGRヤリス・ラリー1を最初にテストした時から、クルマは順調に進化してきたが、モンテカルロが始まるまでは、ライバルとの相対的な力関係を知ることは不可能だ。いろいろなことが変わり、白紙状態からのスタートになる」
「開発し尽くされ、すべてがとてもイージーに感じられるようになっていたクルマから乗り換え、未知なる世界に飛び込むことは簡単ではない。ハイブリッドシステムによるパワーアップは大きな違いであり、それをどのように管理するかが、いくつかの状況において非常に重要になるだろう」
「テストではすでに多くのことを学んでいるし、モンテカルロを皮切りに、1年を通して多くを学び続けることになると思う。とはいえ、モンテカルロは天気に大きく左右される運試しのような要素もあるラリーだし、今年は起点が南に移るため、多くの新しいステージや異なる地形と対峙することになる」
●カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
「新しいクルマのフィーリングは良いし、良い準備もできている。クルマが新しくなるときはつねに多くの作業や改善すべき課題に直面するものだが、自分たちは順調に進化させることができたと思っている」
「とくにハイブリッドのブーストに慣れるのは興味深い作業だった。パワーが上がるのは、基本的にはいいことですが、それを使いこなす準備ができていないと少し厄介なことにもなり得るんだ。ドライバーとしては、そのパワーをどう使うかを考えなければならないが、他のドライバーよりもうまく使うことができれば、かなり大きな差をつけられるはずだ」
「今年のラリー・モンテカルロは、非常に特別なイベントになりそうだね。いつだってトリッキーなラリーではあるが今年は新しいステージが多く、マシンも完全に新しくなるのでなおさらだ。また、金曜日と土曜日は昼間のサービスがない長い1日になるので、その2日間を問題なく乗り切ることができれば、上出来といえるだろう」
●セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
「自分のキャリアにおいて、これまでとは違うステージが始まろうとしている。シリーズ全戦に出場するわけではないので、1年のこの時期としては例年と少し異なる感覚だ。それでも、TOYOTA GAZOO Racingのプログラムに参加することはエキサイティングだし、ラリー・モンテカルロは僕にとっていつだって特別な一戦なんだ。僕は依然として選手であり、勝ちたいと思っているから、ベストを尽くして戦うつもりだよ」
「チームはこの新世代のクルマの準備に一生懸命取り組んできたし、テストをする度にクルマは大きく進化した。12月に3日間、先週も1日、GRヤリス・ラリー1をテストし、モンテカルロのための準備を進めてきた」
「かなり大きく変わったクルマに適応することは、とてもエキサイティングなチャレンジだ。ただし、今年のモンテカルロはこれまで以上に不確実な要素が多いから、誰にとっても大きなチャレンジになると思う」