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投稿日: 2022.08.24 17:20
更新日: 2022.08.24 17:51

第7戦チェコを目前に控え、エフレン・ヤレーナがタイトル獲得。チームMRFタイヤも欧州選手権初戴冠


ラリー/WRC | 第7戦チェコを目前に控え、エフレン・ヤレーナがタイトル獲得。チームMRFタイヤも欧州選手権初戴冠

「これまでERC3ジュニアのチャンピオンシップとERC3のタイトルを手にし、今では総合タイトルを獲得したんだ。これほどスゴイことはないよ! それに今季はMRFにとっても非常に重要な年だった」と続けるヤレーナ。

「僕らはベストを尽くしてタイヤの開発に全力を尽くしたし、ひとつの同じ方向に向けて本当に懸命に取り組んだと思う。エンジニア、チーム、そしてクルー全員が関与し、誰もが素晴らしい仕事を成し遂げたんだ」

 そのMRFで副会長兼マネージングディレクターを務めるアルン・マメンは、エースの言葉を受け「我々としても非常にうれしく、また重要な機会だった」と応じた。

「我々にとっても、この最初のヨーロッパ・ラリー・チャンピオンシップを獲得できたことは望外の喜びだ。これはトップレベルでパフォーマンスを発揮し、タイトルを獲得するタイヤを開発するため、チーム全体が費やした努力の証だからね。本場ヨーロッパのラリーで、我々の優れた技術力を示すことができたのだから!」と付け加えたマメン。

「この偉業を達成したエフレンとサラ、そしてこの歴史的な努力を達成するためチームをサポートしてくれた、他のゲスト参戦ドライバー全員を祝福したい。2022年ERCの栄冠を獲得することは、MRFにとって非常に権威があり、誇りに思う瞬間だ」

 ERCのシリーズマネージャーを務めるイアン・キャンベルも、この新しいチャンピオンを大いに称賛するコメントを残している。

「WRCプロモーターとFIA ERCを代表して、エフレンとサラが2022年のチャンピオンになったことをお祝いしたい。彼らは今季すべてのイベントで非常に優れたパフォーマンスを発揮してきたからね」と語ったキャンベル。

「さらにチームMRFタイヤがこの画期的な勝利で歴史を作ったことも祝福したい。その一方で、シモーネ・テンペスティーニのイベント参加を保証するため、我々もあらゆる機会を積極的に追求してきたことは明らかにしたい。ラリーとチャンピオンシップを完全にサポートするため、この努力を払ってきたんだ」と続けたキャンベル。

「しかし残念ながら、関係者全員の努力にもかかわらず、シモーネはスペインでの最終ラウンドに出場したいと考えていたが、ラリーを開始するようすべての関係者を説得することができなかったんだ」

 その言葉どおり今季のERCは残り2戦となり、今週末となる8月26~28日にはチェコ共和国を舞台とした第7戦バウム・チェコ・ラリー・ズリンが、続く最終戦は直近に決定したばかりのターマック戦、言わずと知れたWRC世界ラリー選手権の名物ラウンド『ラリーRACCカタルーニャ-コスタ・ドラダ』がスペイン、カタルーニャ地方で争われる。

「エンジニア、チーム、そしてクルー全員が関与し、誰もが素晴らしい仕事を成し遂げたんだ」とヤレーナ
ラリーが始まる金曜日には第7戦のヘッドクォーター(HQ)が置かれるズリンでプレゼンテーションを実施し、その功績が称えられるという


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