更新日: 2023.03.08 21:11
新城ラリーで2台の新型GRヤリスが実戦デビュー。勝田範彦駆るラリー2カーの初陣はリタイア
最終日にクラッシュを喫した勝田は、アクシデントの状況について次のように語った。
「ラリーを通じて少しずつドライビングにも慣れてきたのですが、ウエットコンディションのSS10において、予想と違う挙動に対応しきれず、クラッシュしてしまいました」
「今回サポートとしてフィンランドからエンジニアの方がチームに加わり、ラリー中もこれまで経験したことがないほどのレベルで細かくセッティングの調整を行ってくれました」
「私自身もまだまだクルマに慣れておらず、“対話”できるレベルに至っていないのが実情ですが、将来GRヤリス・ラリー2を世界中で使ってもらうための、まさにここがスタート地点だと実感しています。今後も走行を重ね、開発を進められるようチャレンジを続けていきます」
DATを搭載したマシンのデビュー戦でクラス5位となった眞貝は、「貴重なデータを数多くチームに持ち帰ることができました。事前のサーキットテストでは出なかったような課題が次々と発生して、やはり実戦は多くの学びがある場だとあらためて実感しています」とコメント。
「さまざまなコンディションの道を走ったことで、足まわりのセッティングに関して多くの仕様を試すことができましたし、課題を改善するヒントを得ることができました。今後に向けてポジティブな内容の一戦になったと思います」
また、DATの制御開発を担当するレクサス性能開発部の皆木俊は、今回のラリーを振り返りつつDATに対する期待を語った。
「眞貝選手がクラス5位完走という結果でしたが、ドライバーの意図にあった変速ができていない場面や、温度管理などさまざまな課題が見つかりました。これらのデータをひとつひとつ解析して、それをフィードバックしていくことが大切だと考えています」
「ATでもこれほどの性能を出せるということを多くの方に知っていただきたいですし、ATならではの使い勝手の良さと性能を両立させ、多くの方に楽しく乗っていただけるものにしたいと思っています」