更新日: 2023.03.30 18:27
オジエ圧勝、WRCメキシコで7勝目を飾りランキング首位に浮上。白熱の2位争いは最終ステージで決着
運命の最終パワーステージではヌービルが暫定2番手のタイムを記録するなか、ウェールズ人はスプリット1で1.6秒遅れ、続くスプリット2で3.1秒のプラス表示に。最終的にはライバルから3.3秒遅れてフィニッシュ。この結果、ヌービルが逆転で総合2位を奪いトヨタのワン・ツー・フィニッシュを阻止している。
総合4番手でデイ4に入った“現王者”カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、順位を守ってフィニッシュ。パワーステージでも4番手に入り、ボーナスの2ポイントを加えた。総合5位はヒョンデのダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)で、こちらも入賞ポイントに加えて最終SS23でボーナス1ポイントを持ち帰っている。
総合6位以降は前日に引き続きラリー2勢が並び、WRC2クラスを制したガス・グリーンスミス(シュコダ・ファビアRSラリー2)がその先頭に位置している。WRC2クラス2位は現チャンピオンのエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)で、同3位にオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)が入った。
彼らの後方、総合9位はパワーステージで2番手タイムをマークしたオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)となった。前戦スウェーデンで優勝しランキング首位でメキシコに乗り込んできたエストニア人は、フルデイ初日にターボブーストのトラブルに見舞われ順位を落としていたが、トップ10圏内までポジションを挽回してみせた。
金曜日にコースオフがありデイリタイアとなった後、土曜日から再出走していた勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合23位で初参戦のラリー・メキシコを完走している。
WRCの次戦第4戦は1カ月後の4月20日(木)から23日(日)にかけて、東欧のクロアチア行われる『クロアチア・ラリー』だ。モンテカルロと異なり、アイスバーンのない今シーズン初のフルターマック(舗装路)での戦いとなる次戦に向け、WRCの舞台は中米からふたたびヨーロッパへと戻る。