更新日: 2023.09.10 13:48
大荒れのWRCアクロポリスラリー3日目。クレバーな走りでロバンペラが首位浮上「自分のペースにも満足」
勝田はSS10が終了した時点では総合5番手につけていたが、SS11の途中での2回のタイヤ交換により約5分のタイムロスがあった。これにより総合7番手に順位を落としたが、オジエのデイリタイアにより順位がひとつ上げてラリー3日目を終えている。
「タフでチャレンジングな一日になるだろうと予想していたが、まさにそのとおりの一日だった」と語るのは、TGR-WRTのスポーティングディレクターを務めるカイ・リンドストローム。
「とくに午後の再走ステージは、クルマにとっても選手にとっても厳しいものになった。まず不運にも(ティエリー・)ヌービルがリタイアし、最終ステージでは悲しいことにセブ(セバスチャン・オジエ)のクルマがスロー走行するシーンを目にすることになった。そこまで彼は非常にいい位置につけていただけに、本当に残念だ」
「一方で、カッレ(・ロバンペラ)にとってはいい一日になったと言える。彼はまたしても賢い走りを見せ、すべてが問題ないと感じた時にプッシュしていた。明日は走行距離が短いが、それでもこのようなラリーでは何かが起こる可能性は充分にある。カッレとエルフィン(・エバンス)のふたりが表彰台に立つことを願っているよ」
競技最終日10日(日)のデイ4は、同じくラミアを起点にサービスパークの北西エリアで3本のステージを走行する。伝統的なステージである“タルザン”を走ったあとに迎えるSS14/15“グラムメニ”は当初の予定よりも距離が短縮されており、その影響で3ステージの合計距離は41.37kmとなっている。最終SS15は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる“パワーステージ”だ。