更新日: 2023.09.12 12:09
トヨタ、苦手ギリシャで1-2達成。選手権のリードを拡大「どれだけいい仕事をしたかを示す結果」/WRC
9日(土)の競技3日目に総合首位に立ちながらもタイヤとサスペンションのダメージによりデイリタイアとなったオジエは、デイ4で再出走を果たした後、総合10位で波乱のラリーを走破した。
また、同じくデイ3で2度のパンクに見舞われた勝田は、タイヤの交換作業により多くのタイムを失ったが、それでも総合6位でラリーをフィニッシュし、前年に続いてドライバー選手権ポイントを獲得した。
「ラリーとパワーステージの両方でワン・ツーを達成することができて素晴らしい気分だ」と語るのは、TGR-WRTスポーティングディレクターのカイ・リンドストローム。
「今週はレッキ中にコンディションが大きく変化したため、非常にタフな一週間になった。選手たちは路面コンディションの変化に対応しなければならなかったし、チームもそのようなコンディションでクルマの性能を発揮させるためにうまく適応する必要があった」
リンドストロームは、昨年から続けられてきたチームの努力がワン・ツーという最良の結果をもたらしたと述べた。
「1年前のギリシャではがっかりさせられたし、やるべきことが多くあることも分かっていた。今年の序盤戦のメキシコでもすでに、改善が進んだことによる成果が見えたが、今回の結果はチームがどれだけいい仕事をしたかを示すものだ」
「カッレ(・ロバンペラ)は大会中、誰よりもスマートに戦い、プッシュできるところと、気をつけなければならないところを見極めていた。また、エルフィン(・エバンス)も本当に素晴らしいパフォーマンスを発揮した。いくつか問題に直面したものの慌てることなく走り続け、それが最後に実を結んだのだ」
WRCの次戦は、9月29日(金)から10月1日(日)にかけて、南米のチリで開催される第11戦『ラリー・チリ・ビオビオ』。2019年の初開催以来、2回目のWRC開催となるイベントは、チリ中南部ビオビオ州の州都コンセプシオンを起点に、森林地帯に設定される中高速のグラベルステージがSSの大部分を占める。TGR-WRTは前回大会で優勝しており、大会2連覇を目指して臨むこととなる。