更新日: 2017.05.29 14:59
ニュル24時間:トヨタ、2016年の雪辱果たすクラス2位完走。「これからも挑戦を続けたい」
レースは残り1時間を切ったタイミングでコースの一部に雨が降り始める。場所によっては土砂降りとなりコースアウトするマシンも現れるなか、最終スティントを担当した松井はこの難しいコンディションのなかを無事に走破。
松井のドライブするレクサスRCは、現地時間15時30分過ぎにクラス2位/総合26位でチェッカーフラッグを受け、リタイアに終わった昨年の雪辱を果たした。
また、TGRドライバーの木下隆之が加入したTGRタイランド(TOYOTA MOTOR THAILAND)は、123号車と124号車の2台のトヨタ・カローラ アルティスでSP3クラスに参戦。木下がドライバーを務めた124号車がクラス9位/総合116位、123号車はクラス8位/総合115位でフィニッシュしている。
24時間にわたる厳しいレースを終え、GAZOO Racingの友山茂樹代表は「順位よりも24時間走りきり、完走できたことが嬉しい」と喜びを語った。
「ドライバー、メカニック、エンジニア、サポートスタッフがそれぞれの役割を果たし、心ひとつにたすきをつないだ結果だと思います」
「トヨタの『もっといいクルマづくり』と、それを支える『人づくり(人材育成)』に終わりはありません。『人を鍛え、クルマを鍛える』ために、これからもニュルへの挑戦を続けていきたい」と早くも12年目の挑戦をうかがわせた。
また、友山氏は同じクラスで順位を争いながら、レース終盤にマシンから出火する不運があったスバルチームについても言及。
「ニュルに挑戦し続ける同士であるスバルさんとの競い合いで、我々は多くの刺激と学びを得ることができました。スバルさんの結果はとても残念でしたが、感謝と敬意を表したいと思います」と言葉を贈った。