更新日: 2017.06.06 15:47
ポルシェ 2017ル・マン24時間公式テストレポート
LMP1担当副社長のフリッツ・エンツィンガー
「いよいよ2017年のル・マンが始まりました。サルトサーキットに戻ってくると、過去の良い思い出に浸れます。もちろん今年も同じ結果を得られることを期待しています」
「今回のラップタイムを見ただけでは厳しいように思えますが、我々は計画通りにテストを行い決勝レースに向けての準備を行いました」
「火曜日には本番仕様の919ハイブリッドをブガッティサーキットで披露します。その後、チームのほぼ全員がいったん帰宅し、ル・マン市街の中心で日曜に行われる車検までリラックスした時を過ごすとこになるでしょう」
チーム監督のアンドレアス・ザイドル
「様々なことをテストできました。予選のシミュレーションは敢えて行わず、レースのセットアップに集中しました。走行距離こそ予定には届かなかったのですが、タイヤに関することをはじめとした多くの有益な情報を得ています」
「トヨタの速さは印象的で、追い付くことはできませんでした。この後、テスト結果を分析し、本番までに919ハイブリッドのパフォーマンスを進化させたいと思います」
「昼頃にオイル漏れを発見してエンジンを交換した2号車で充分なテストをできなかったのは残念でした」
「わずか2時間半で作業を終え午後3時38分には車両はコースに復帰していきました。オイル漏れの原因を探る必要はありますが、チームは素晴らしい仕事をしてくれました。ル・マン本番に向けて、アクセル全開で行きます」
ポルシェ919ハイブリッド1号車のドライバー
ニール・ジャニ(33歳、スイス)
「ル・マンと世界中のどのサーキットも比較することなどできません。だからこそ、このテストは重要なのです。テスト開始直後、特に普段は公道として使われている9kmポスト付近は埃が酷かったのですが、コンディションが回復するにつれ準備を進められるようになりました」
アンドレ・ロッテラー(33歳、ドイツ)
「車両のベースは良いので、セットアップリスト通りの作業ができました。予定していたプログラムに従い、数スティントを履いたタイヤの状態もチェックしています」
「1周のアタックラップはトヨタに届かないかも知れませんが、このテストでそれを行わなかったのも事実です」
ニック・タンディ(32歳、イギリス)
「919ハイブリッドとル・マンに戻ってこられるほど素晴らしいことはありません。レースまでの2週間が待ちきれません」
ポルシェ919ハイブリッド2号車のドライバー
アール・バンバー(26歳、ニュージーランド)
「今日のテストでは車の良いバランスを見つけるのに手こずりました。それでも進むべき方向は分かっていると信じています」
ティモ・ベルンハルト(36歳、ドイツ)
「序盤、コースは滑りやすかったのにも関わらず、正しいセットアップを見つけることはできました。919ハイブリッドをもっとドライブしたかったのですが、チームは一所懸命エンジン交換を行ってくれました」
「今年のル・マンは例年以上にこのコースの経験が足りないドライバーが多いように感じました。彼らがレースを、より難しくするかも知れません」
ブレンドン・ハートレー(27歳、ニュージーランド)
「今日は多くのイエローフラッグやセーフティカーに加えて、我々自身のトラブルによってテストの時間を失いました。私は突起物にヒットしてダメージを負い、修復に時間が掛かってしまいました。その後、エンジン交換作業でマシンはガレージに入り、さらに時間を失いました」
リザーブドライバー、マーク・リーブ(36歳、ドイツ)
「ACOがテストデイにリザーブドライバーの参加を義務付けたことを嬉しく思います。919ハイブリッドのような素晴らしいクルマをル・マンのようなコースで運転できるのは、レーシングドライバー冥利につきます。準備は万端ですが、チームメイトに何も起こらずに私の出番がないのが一番です」