更新日: 2017.06.08 11:33
ル・マン直前のコース改修にドライバーから懸念の声。「このままでは駐車場を走る気分になる」
またボーメニルは、今回の改修でポルシェカーブでマシンがコースオフし、ウォールにヒットする場合、これまでよりも衝突する角度が浅くなったと説明している。
昨年よりもウォールが奥に移動し、その手前には広いランオフエリアが追加されたため、コルベットコーナーでは、コーナーをショートカットすることも不可能ではない。
ボーメニルは、トラックリミットを厳格に運用してショートカットを阻止する考えを示したほか、ドライバー陣もコーナーにオフキャンバーがついていることから、ショートカットは難しいと示唆している。
このポルシェカーブのほかに、フォードシケイン手前にあるストレート区間のウォールも角度が変更された。この対応は2015年に起きたロアルド・ゲーテのクラッシュを受けてのもの。
ゲーテは決勝レース中、ポルシェ919ハイブリッドを操るニコ・ヒュルケンベルグに追突され、この場所でクラッシュ。このアクシデントで背中を負傷している。
またテストデーでは、トラックリミット違反を減らすために“フロッピー”とも呼ばれるコーナーマーカーも試験導入された。
このフロッピーにはスプリングが取り付けられているが、テストデーではマシンが接触すると、フロッピーが起き上がらなくなる不具合が起きた。ボーメニルは、これは試験導入直前に施した改修が原因だとして、レースまでには改善されるとしている。
「直前になって、フロッピーの高さを40cmにしようとしたんだが、そのせいで充分な深さで埋めることができなかったんだ。レースまでには対策が行われる」
2017年、ル・マン-ブガッティ・サーキットは再舗装が行われ、フォードシケイン後半から、森のエスまでの区間は新舗装となっている。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています