ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.10.04 20:01
更新日: 2019.10.04 21:21

各クラスのドライバーが週末へ意気込み。可夢偉はフェラーリドライバーに“激安の殿堂”訪問をおすすめ/WEC富士 金曜会見


ル・マン/WEC | 各クラスのドライバーが週末へ意気込み。可夢偉はフェラーリドライバーに“激安の殿堂”訪問をおすすめ/WEC富士 金曜会見

 LM-GTEプロクラスの92号車ポルシェ911 RSRをドライブするエストルは「去年は天候がレースに大きく影響したよね。正しいタイミングで正しいタイヤを選択することが勝利の鍵だった。それにレース時間と使用できるタイヤセット数の関係からダブルスティントでどれだけペースを維持できるかが重要だ」とコメント。

 同じくLM-GTEプロを戦う71号車フェラーリ488 GTE Evoのモリーナは「僕たちが走らせるマシンが持つ最大の特徴はタイヤマネジメントがしやすいということ。特に富士ではスティントの終盤、タイヤ(のグリップ)は限界に近くなるから、この特徴は武器になる」と6時間の決勝レースへ意気込みを述べている。

 そして、LM-GTEアマクラスで石川資章、オリビエ・ベレッタとともに70号車フェラーリ488GTE Evoをドライブするコッツォリーノは「LM-GTEアマクラスは少し特別なクラスだと思います。プロドライバーはつねに最高の走りをしながら、パートナーであるジェントルマンドライバーを育成していく必要もあります。これがGTEアマクラスの肝で、シーズンを通してチームメイトのジェントルマンドライバーをもっとも強力なドライバーに育て上げたチームがチャンピオンを手にできるんです」とLM-GTEアマならではの醍醐味を語っている。

 プレスカンファレンス後半には、毎年恒例となりつつある小学校の生徒による質疑応答も行われた。今回は富士スピードウェイにほど近い小山町立足柄小学校の生徒が質問を行い、ドライバーもリラックスした雰囲気で応じていた。最後に、その内容をQ&A形式でお届けしよう。

Q:(エストルとモリーナに対し)日本に到着してから、したことはありますか?

エストル:「富士スピードウェイに来る前、東京でお寿司屋さんに行ったよ。そのあと地下鉄にも初めて乗った。ヨーロッパの地下鉄とはまったく違って綺麗だったし、日本の人たちの生活も身近に感じることができた。本当にいい国だと思う」

モリーナ:「実は昨日、日本に着いたばかりで観光をしている暇がなかったんだ。だからカムイ(小林可夢偉)におすすめのスポットを聞こうと思う」

可夢偉:「ドン・キホーテがおすすめだよ!(笑)」

Q:(山下とコッツォリーノに対し)世界で活躍するには英語が必要だと思います。どうやって勉強しましたか?

山下:「本当、今のうちから勉強しておいたほうがいいと思うよ(笑)」

コッツォリーノ:「僕は3カ国語を話すことができますけど、勉強したということはありません。でも一番効果的なのは海外に行くこと。そこで2~3カ月くらい生活して、まったく日本語を話さない友達を何人か作れば、あっという間に言葉は身につくと思います」

(コッツォリーノのコメントを受けて)可夢偉:「正直、ケイの話は参考にならないと思う(笑)。彼の場合、お父さんがイタリア人でインターナショナルスクール出身だからね」

「ただ僕自身も幼いころ(英語を)勉強したという記憶はない。17歳くらいのときにイタリアへ拠点を移したとき必死に勉強しました。英語を習得する上で、イタリアは理想的な環境ではなかったかもしれませんけどね」

「日本人の友達と一緒になると日本語で会話してしまいますけど、そうでなければ英語でコミュニケーションを取らないといけません。そういう状況だと自然に身につきますよね。僕の場合は滞在先がいなかだったこともあり、トレーニングか勉強くらいしかすることがない環境でした」

Q:(可夢偉と一貴に対して)AIや自動運転が急速に普及していますが、100年後のクルマはどうなっていると思いますか?

可夢偉:「空を飛んでいるかも。今のような形じゃないかもしれない」

一貴:「AIや自動運転はどんどん普及していくと思いますけど、僕たちはレースを戦っているなかでもクルマを走らせることの楽しさを感じています。それをレースを見ている人たちにも伝えたいと思っているんです」

「100年後、ふだんの移動手段が自動運転に置き換わっていたとしても、できれば自分たちで運転できるような環境が残っていてほしいですし、走っていて楽しいと思えるクルマが残っていてほしいですね」


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