ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.11.13 21:42
更新日: 2020.11.13 21:46

予選前最速はトヨタ7号車。ハンデに忠実なタイム差に/WECバーレーンFP2&3レポート


ル・マン/WEC | 予選前最速はトヨタ7号車。ハンデに忠実なタイム差に/WECバーレーンFP2&3レポート

 現地時間13時45分から60分間行なわれた予選前最後のセッション、FP3の開始時点では気温は32度、路面温度は37度まで上昇した。

 FP2においてコンウェイのドライブ時にイエロー区間での追い越しがあり、トヨタ7号車にはFP3冒頭5分間のストップ&ホールド(走行禁止)ペナルティが科せられた。

 トヨタ8号車は序盤にハートレーが1分43秒557をマーク。ペナルティを消化した7号車はコンウェイがコースインすると1分43秒659を叩き出して8号車に肉薄する。その後、2台とも3名すべてのドライバーがステアリングを握ったが、ベストタイムは更新されなかった。

 このFP3では8号車がトップタイムとなったものの、3回のフリープラクティスを通じたベストタイムは7号車(FP2/ロペス)がマークしている。8号車はベストタイム(FP1/ブエミ)で0.6秒の差をつけられおり、ほぼ“サクセス・ハンデキャップ(0.54秒)どおり”の結果となっている。

FP3でのトップタイムをマークした8号車トヨタTS050ハイブリッド
FP3でのトップタイムをマークした8号車トヨタTS050ハイブリッド

 LMP2では序盤からジャッキー・チェン・DCレーシングの37号車オレカ07・ギブソン(ホー・ピン・タン/ガブリエル・オーブリ/ウィル・スティーブンス)がクラストップを奪う。そこにユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソン(フィル・ハンソン/フェリペ・アルバカーキ/ポール・ディ・レスタ)が肉薄するが、こちらも最後まで順位は変わらず。

 LMGTEプロクラスではポルシェGTチーム92号車ポルシェ911 RSR(マイケル・クリステンセン/ケビン・エストーレ)がこのセッションのクラストップとなったが、前日のFP1でアストンマーティン・レーシングの97号車アストンマーティン・バンテージAMR(リチャード・ウェストブルック/マキシム・マルタン)がマークしたタイムを超えることはできなかった。

 GTEアマクラスは、このセッションではFP1に続いて98号車アストンマーティン・バンテージAMR(ポール・ダラ・ラナ/ペドロ・ラミー/ロス・ガン)が首位に立ち、FP3を終えている。

 ケイ・コッツォリーノの乗り込むLMGTEアマクラスのレッドリバー・スポーツ62号車フェラーリ488GTE Evo(ボナミー・グリムス/コッツォリーノ/コリン・ノーブル)は、いずれもコッツォリーノがチームベストタイムをマークし、FP2でクラス5番手、FP3ではクラス9番手となっている。

 予選は現地時間の18時(日本時間24時)より開始される。今回はル・マンで実施された『ハイパーポール』形式ではなく、通常のWEC戦の2ドライバーによる平均タイムによって争われる形へと戻る。2021シーズンは予選方式の変更も検討されているため、現行フォーマットでの最後の予選となる可能性もある。


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