投稿日: 2021.05.18 21:22
「手探り」状態のトヨタGR010ハイブリッド。スパで見えた課題と展望【TGR村田WECチーム代表に聞く/前編】
Kazushi Nakano/autosport web
次戦ポルティマオでは同じLMH規則のライバル、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)が参戦を開始する。
トヨタとしては2017年限りでポルシェがLMP1から撤退して以来初めて、完全に同じ規則のライバルと競うことになる(同じLMHでもハイブリッド搭載/非搭載という差はあるが)。
SCGの参戦について「ワクワクしている」と村田代表は話す。
「同じ戦闘力のクルマ・チームが参戦してきてガチンコ勝負になったときに、過去数年自分たちが磨いてきた力が本物だったのかどうかが確認できる。自分としてはそれにワクワクしていますし、チームに対してはその磨いてきたものをきちんと発揮していこうね、という話をしています」
また、グリッケンハウスのLMHマシン『007 LMH』について村田代表は、「写真では見ていますが、同じテストコースで直接走っていませんし、データも持ち合わせていないので、どのあたりのパフォーマンス・ウインドウにいるのかはポルティマオの初日まで分かりません」と語るにとどめている。
いずれにせよ、GR010ハイブリッドと007 LMHがどういった力関係に位置するのかは、村田代表のみならず、すべてのWEC関係者とファンにとっての、ポルティマオ戦における注目ポイントであることは間違いない。
次回、インタビュー後編ではWECにおけるBoPへの考え方や、そこから発展する『レースのあるべき姿』などについて、村田代表が語った内容をお伝えする。
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