更新日: 2017.09.11 11:01
スーパーフォーミュラ第2戦決勝2:関口が全周アタック。石浦とのマッチレースを制して逆転優勝
5周完了の時点で先頭は石浦、ピットインしたグループの先頭は9番手の関口、翌6周を終えたところで3番手にいたロッテラーがピットインを選択、関口の後方でコースに復帰した。
2番グリッドスタートのルーキー山下健太(KONDO RACING)はピットに入らずにコース上に留まる選択をし2番手をキープするも、トップが1分16秒台中盤で走行する中、1分17秒台とペースが上がらず石浦から徐々に引き離されていく。
一方、石浦も1分16秒台後半のラップタイムで周回するが、実質のトップ争いのライバル、関口は1分16秒台前半のタイムを並べ、1周につき0.4〜0.5秒のギャップを縮め始める。序盤の時点でで石浦と関口のタイム差は31秒弱。ピットインのロスタイムが約33秒と考えると、この時点ですでに関口の逆転の可能性が高まる。
18周を迎えたころ、3番手走行中の小林可夢偉(KCMG)を15番手スタートから4番手まで順位を上げていたフェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO TEAM LEMANS)がロックオン。しばらくはローゼンクビストが可夢偉を責め立てるバトルが続いたが、19周完了の時点で可夢偉がピットインし、伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の後方11番手でコースに復帰した。
レース半分が経過した27周の時点で石浦と関口の差は30秒を切り、差は詰まっていく。
30周を迎えたあたりで、追い上げを続けていたローゼンクビストが2番手の山下のうしろにつきプッシュを始める。山下はオーバーテイクボタンを押してなんとか逃げ切るも31周完了時点で先ほどの可夢偉同様、ローゼンクビストとのバトルを回避しピットへ。しかし、右リヤタイヤ交換に時間がかかりタイムをロス。可夢偉の後方、7番手でコースに戻り初表彰台は遠のいてしまった。
32周を追えて、ピットに入っていないのは石浦とローゼンクビストの2台のみ。2番手のローゼンクビストも石浦に追いつくには差が大きいもののペースは落ちることなく1分16秒台前半のタイムを出し続け、相手の見えないポジション争いをし続ける。
関口は1分16秒台中盤のタイムをキープし、ピットインしていない隊列の後ろに付きそうになるが、タイミングよく追いつかれたマシンもピットインし、速いペースを維持。一方の石浦も1分16秒台をキープし、お互い我慢比べのような状況に。すると、石浦はタイヤが厳しくなったか、30周を過ぎてから1分17秒台にタイムを落とし始める。
そこですぐにチームが動いた。34周完了した時点でトップの石浦がピットへ。ピットイン直前で石浦と関口の差は26秒強まで縮まっており、関口が前に出る状況は確実だが、石浦としてはフレッシュタイヤでの追い上げが期待できるため、できるだけ小さいギャップで関口を追いたい。どのくらいのギャップでコース復帰できるか、注目が集まる。