投稿日: 2017.08.09 14:26
更新日: 2017.08.09 14:41

「とにかく早く優勝したい」注目株の可夢偉、ガスリーが語るスーパーフォーミュラ第4戦ツインリンクもてぎ


スーパーフォーミュラ | 「とにかく早く優勝したい」注目株の可夢偉、ガスリーが語るスーパーフォーミュラ第4戦ツインリンクもてぎ

 一昨年のスーパーフォーミュラ初年度は予選、決勝で幾度となくトップ3に食い込み、ポールや優勝こそなかったが、実は今季のガスリーや昨季のストフェル・バンドーン(現F1マクラーレン・ホンダ)同様に大半のコースでの経験値が高くない状況下でありつつも、可夢偉は見事なパフォーマンスを見せていた。

 昨季は予想外の不振だったが、KCMGに移籍して心機一転の今季は1カー体制であることをむしろ強みとするかのように高い求心力でチームを牽引し、第2戦岡山ではレース1で4位、レース2で5位と連続入賞。早くも結果を出してきている。

 第3戦富士ではピットストップ時のロスタイムで入賞チャンスを逸したが、岡山に続き存在感のあるレースを見せていた。

 そして迎えるツインリンクもてぎ戦。“スーパーフォーミュラ初もてぎ”だった2015年にはいきなり予選3位に入り、レースでも上位争いを展開したが、この時もピット作業ロスがあって良績を残すことはできなかった。昨季はまさかの不振が続いたこともあり、意外にも可夢偉はまだツインリンクもてぎでのポイントゲットがない。

小林可夢偉(KCMG)
小林可夢偉(KCMG)

「あまりレースをした印象がないんですよ。一昨年は予選3位? そうか、そうでしたね。とにかくクルマが良くないことには上にはいけない。ある意味でクルマ次第だと思います。ブレーキが重要なコースですけど、そこもクルマが良くないと攻めていけない」

 移籍してからマシンのスピードは確実にアップさせてきている印象の可夢偉。だが「まだ、いろいろと見つけていかないといけない部分もありますし、それを見つけていきたいと思っています。とにかく早く優勝したいですから」。

 ツインリンクもてぎでもマシンのベースを速くしつつ、コースやコンディションにも対応していく戦いになる。

「温度への対策は当然考えないといけませんね。どういう(ソフト)タイヤが供給されるのか、そこは楽しみにもしているところです。もてぎのキーとなるコーナーはあの、いやらしい感じで曲がっていく1〜2コーナーでしょう」

 彼の思考はスタート直後の激しいポジション取りを早くも見据えているようにも感じられた。「とにかく早く優勝したいですから」という言葉も印象的な可夢偉は、ガスリー同様、チームとともにツインリンクもてぎでさらなるインプルーブを果たし、ジャンプアップすることを狙っている。

 より一層の上昇を見せてきそうな気配充分のガスリーと可夢偉。真夏のスーパーフォーミュラ第4戦ツインリンクもてぎ決戦は、彼らの一挙手一投足に注目である。


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