スーパーフォーミュラ:相次ぐ赤旗中断で最終戦の予選は大混乱。レース1はロッテラー、レース2はマーデンボローがポール獲得
Q1再開についてのアナウンスが出されるのを待つなか、中断時間が30分を経過したころ、14時40分にセッション再開予定のアナウンスがされた。
再開3分前となり今度は山本尚貴、ピエール・ガスリーとTEAM MUGENの2台が先頭を取る。セッションが再開され、水しぶきでの視界不良をさけるため間隔を開けながら、各車コースへと向かった。
数台がコントロールラインを通過し、1コーナーへと向かうなか、セッション再開わずか2分で再び赤旗が掲示される。今度はシリーズランキング3位のフェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO TEAM LEMANS)が1コーナー手前でリアタイヤのグリップを失いコースオフ、1コーナーのタイヤバリアにぶつかり2度目の赤旗が掲示された。
14時50分にふたたびセッションが再開されるとアナウンスがされ、今度は野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)を先頭に、ピットロード出口で列をつくる。ガスリーは出遅れ4番目の位置で並んだ。石浦は車高を調整したのちすぐには出走せずタイミングずらしコースイン。
3度目のセッション再開、計測1周目で最初のターゲットタイムを出したのはヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPAL)の1分56秒961。しかしその直後、再び1コーナーで今度は小林可夢偉(KCMG)がコースオフ、3度目の赤旗が掲示される。タイミングを遅らせて出ていた石浦はタイムを残せず17番手の位置に。
可夢偉は自力でピットへと戻ったため、中断時間は短く、15時ちょうどに残り時間8分37秒でセッション再開のアナウンスがされた。それと同時にピットロード出口で待機することなく各車一斉にピットからマシンを出し、コースへと向かう。
4度目のセッション再開、今度はタイミングをずらさずに先頭でコースインした石浦が計測1周目で1分54秒698のタイムを出す。しかし、直後にアンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分54秒395塗り替える。また、その直後に中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)がロッテラーと石浦のあいだの2番手のタイムで割り込んでいく。
その後、残り2分となったところで野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分54秒454のタイムで2番手に浮上した。
残り時間1分17秒となりチャンスはあと1周のみとなったころガスリーが3人目の1コーナーの餌食になってしまった。ランオフエリアで幾度にわたりマシンを跳ね上げながらスポンジバリアにぶつかりマシンをストップ。これで4度目の赤旗が掲示された。
残り時間もわずかとなり、セッション再開はなくそのままQ1は終了。また、その直後にQ1をもってすべての予選を終了するとのアナウンスがされ、予選セッションすべてが終了となった。
明日のレース1のグリッドは、ロッテラーを先頭に野尻、一貴、そして石浦の順に。自力優勝の可能性を残すドライバー4名の順位はランキングトップ石浦の4番手、ランキング2番手のガスリーは8番手、ランキング3番手のローゼンクビストはタイムを出せず最下位に。そして、ランキング4番手の関口は13番手に沈んでいる。
また、Q1をもって予選全セッションが終了となり、このQ1のセカンドベストタイムでレース2のグリッドが確定した。マーデンボローが3度目のセッション再開時に出したベストタイムがセカンドベストタイムとなりポールポジションを獲得。野尻、伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)グリッド順となっている。
明日は午前中にレース1、午後にレース2が予定されているが、天気予報は今日より降雨量が多い雨予報となっている。