更新日: 2016.08.19 19:44
Q1で使用したタイヤを冷やしてQ3へ。こっそりお伝えしたいSF第4戦もてぎの楽しみ方
2スペックが使える今回のもてぎ戦だが、ソフトタイヤは2セットしか使用できないため、予選Q1ーQ2ーQ3の3セッションのうち、2セッションでしかソフトは使用できない。そしてソフトとミディアムのタイム差は約1秒と予想されているため、今のスーパーフォーミュラの僅差の戦いを考慮すると、ポールポジションを狙えるドライバーでもQ1をミディアムタイヤで突破するのは至難の業となりそう。
つまり、よほどのギャンブルをしない限り、どのドライバーもQ1とQ2でソフトタイヤを選択するのは間違いない。となると、ソフトタイヤを使い切ったQ3でのタイヤがポイントになるわけだが、金曜日の現地の取材を元に推察すると、ニュータイヤのミディアムよりもソフトのユーズドタイヤの方がタイムが出るという意見が多かった。明日のQ3はどうやら、ユーズドタイヤでのアタック合戦となりそうな気配だ。
そこで、Q3でユーズドタイヤを使う前提で考えた場合、こっそりお伝えしたいマニアックな見どころとしては、A)予選アタックのコースインのタイミング&ポジション争い。B)Q3でアタックするユーズドタイヤをQ1、Q2のどちらで使用した方を選ぶのか──のふたつが挙げられる。
A)のタイミングに関しては、Q3ではできるだけ周回数の少ないユーズドタイヤを使いたいため、Q1、Q2では最小周回数&1回のアタックでセッションをクリアするタイムをマークしたい。そのためにも、各セッションの一番最後のタイミング、残り5~4分を切ったあたりから、コースインラッシュが起こることになるはずだ。これはもしかしたらサーキットにお越しの方だけが楽しめる特権かもしれないが、アウトラップでのタイヤのウォームアップ合戦、そして前後のマシンとの間隔調整といった、パッと見では分かりづらくも、特に今回の予選アタックには欠かせない裏側での戦いが、今まで以上に重要になると考えられる。
そしてB)のQ3アタックでQ1,Q2のどちらのユーズドソフトを使用するかだが、これは一見、Q2で使用してタイヤが温まった状態の方がQ3でもアタックしやすそうだが、意外にもQ1のタイヤを使用するチームがほとんどになるようだ。