投稿日: 2018.07.08 19:00
更新日: 2018.07.08 20:05

キャシディ、石浦との一騎打ちを制してポール・トゥ・ウインでスーパーフォーミュラ初優勝


スーパーフォーミュラ | キャシディ、石浦との一騎打ちを制してポール・トゥ・ウインでスーパーフォーミュラ初優勝

 32周目に入るころ、周回遅れのティクトゥムにトップのキャシディが詰まり、石浦と3台が接近してヘアピンでふたりはテール・トゥ・ノーズに。石浦はすぐにオーバーテイクボタンを使ってキャシディのオーバーテイクを試み、ダンロップコーナーでアウトから並びかかるもキャシディはインをしっかりと守り、ポジションは変わらず。

 そして35周目、トップのキャシディがピットイン。対して2番手の石浦はステイアウトを選択。石浦はトップを奪うため、キャシディがピットにいる間にコース上で懸命にプッシュする。まずは最初にピットに入ったキャシディはピット作業を12.9秒で終えコースに復帰した。

 コースに復帰したアウトラップ、コース上でキャシディを追ったのは国本だ。ファーストスティントミディアムタイヤ勢でトップを走っていた国本は、ピットインを終え4番手でレースに加わった事実上のトップ、キャシディに迫る。しかし、その背をとらえるところまではいたらない。

 ステイアウトを選択した石浦は40周を走り切りピットイン。発進時にギヤがニュートラル状態になってしまったことで少し手間取り、ピット作業を13.4秒で終えてコースに復帰したが、わずかにキャシディを交わすにはいたらず、国本の前、事実上の2番手でコースに復帰している。

 44周を終えると、最後までタイヤ交換をを引き延ばした大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がピットイン。残り10周をきり、トップはキャシディ、2番手に石浦、そして3番手に国本というトップ3の顔ぶれ。石浦はキャシディをとらえることができず、最後にはキャシディが約4.2秒のアドバンテージを築いて、スーパーフォーミュラ自身初優勝をポール・トゥ・ウインを飾った。この優勝はKONDO RACINGにとっても10年ぶりの勝利だった。

 2位には今季自身初表彰台の石浦、そして石浦と同じく今季初表彰台かつ初ポイント獲得の国本が、8番グリッドから3位表彰台を獲得した。

 4位は平川、5位は一貴、抜群のスタートを見せた関口だったが、レースペースが上がらず6位でレースを終えている。ランキングリーダーの山本は8位にとどまった。トヨタ勢が得意と言われているとおり、富士でトップ7を占めたトヨタ勢に対し、山本の8位がホンダ勢最上位でのフィニッシュとなった。

 また、序盤にソフトタイヤで好走を見せたティクトゥムは11位、17番グリッドスタートのトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)が10位となった。

 金曜、土曜と降ったり止んだりの雨に振り回されたものの、決勝レースではドライコンディション。どのチーム、マシンもドライでのセットアップを詰め切れない状態だったこともあり、レースペースがマシンによっていつも以上に大きな差となり、ドライバー同士の戦い、オーバーテイクの多い第4戦となった。

 ランキング2位のキャシディが優勝を飾り、ランキングトップの山本が8位に終わったことでシリーズは山本がトップ22ポイントで、キャシディが21ポイントと1ポイント差になり、今後のシリーズのゆくえがわからなくなってきた。

近藤監督とキャシディ
マシンを降りて近藤真彦監督と喜ぶキャシディ


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