更新日: 2020.08.31 11:04
ホンダ 2020スーパーフォーミュラ第1戦もてぎ レースレポート
2020.08.30(日)
栃木県 芳賀郡
第1戦 ツインリンクもてぎ
福住仁嶺が5位でレースを終える
当初2020年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズは4月第1週に鈴鹿サーキットで開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大にともない年間スケジュールが見直され、8月28日(金)~30日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県)でようやく第1戦が開催されました。
日本国内では依然として新型コロナウイルス感染が収束していないため、今季は予選と決勝を日曜日1日で行ない、現時点では入場観客数を5000人に限定することとなっています。
金曜日から土曜日までは快晴の空の下で公式テストおよびフリー走行が行なわれ、各車本番へ向けての調整を進めました。日曜日、予選・決勝を迎えたツインリンクもてぎも前日までと同様に真夏の天候となりました。
抽選でA組、B組に分かれて行なわれた予選Q1セッションを通過したのは、#5山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#6福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ルーキーの#15笹原右京(TEAM MUGEN)、#65大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)の4名でした。笹原は、新型コロナウイルス感染に伴う入出国制限を受けて今回は欠場せざるをえなかったユーリ・ビップスの代役として出走したものです。
14台が進出したQ2セッションでは8番手の大湯のみがQ3へ進出しました。そして、そのQ3セッションの結果、大湯がHonda勢最上位のスターティンググリッド4番手から決勝レースに臨むこととなりました。
今回は、予選・決勝を日曜日1日で行なう1デーレースとなったことに伴い、決勝レースは、距離を35周(168.035km)に短縮したうえでレース中の給油は禁止し、タイヤ交換義務は設けられなかったので、スタートからフィニッシュまで一気に駆け抜ける本来のスプリントレースとなりました。
午後2時15分、決勝スタートが切られました。4番手スタートの大湯は、イン側のホコリが浮いた路面での加速に失敗して出遅れ、混乱に巻き込まれてわずかに接触、フロントウイングを壊して順位を下げると、さらに電気系統の問題でペースダウン、そのままピットへ向かって順位を大きく下げました。
一方、9番手スタートの福住は7番手、14番手スタートの山本8番手へ一気にポジションを上げてレースを始めました。
福住選手のペースは前を行く選手よりもよく、慎重にチャンスを待って19周目、順位を入れ替えて6番へ進出するとその勢いでさらに前を行く選手に並びかかり、21周目に5番手へ進出しました。山本も福住に続きましたが、いったん順位を上げながらもオーバーテイクの際、わずかに接触してフロントウイングを壊したため急きょピットイン、後退しました。
福住はそのまま5番手のポジションを守り35周を走りきってチェッカーフラッグを受けました。その後方、7位には野尻智紀(TEAM MUGEN)が入賞、選手権ポイントを獲得しました。
■コメント
福住仁嶺(5位)
「開幕が遅れたうえに通常とは異なるフォーマットのレースウイークだったうえ、ものすごく暑くてびっくりしながら、まず金曜日を走って感覚を取り戻していきました」
「日曜日に向けていろいろ微調整して、予選Q1はうまくいきました。ただ、Q2ではぼくらはアウト・プッシュ(計測1周目でのアタック)で行きたかったのですが、周囲がアウト・ウォーム・プッシュ(計測2周目でのアタック)だったため、タイミングが1周食い違ったためにぼくも(山本)尚貴さんもうまくタイヤを暖めることができず、予想もしなかったQ2敗退となってしまいました」
「でもレースペースは僕も尚貴さんもよくて順位を上げることができました。途中いろいろ危ない場面もありましたが、無事に完走できてよかったです。レースペースが非常によかっただけに、予選で失敗したことが悔やまれます」