更新日: 2022.08.21 21:31
「優勝は厳しかった」「ドライブシャフトが折れた」「また同じ症状が出た」【SF Mix Voices 第8戦】
■ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)予選19番手/決勝リタイア
スタート直前、グリッド試走を終えてダミーグリッドにマシンを止めたアレジだったが、急遽ピットにマシンを戻すこととなった。「まだ詳しくはわかっていないのだけど、ちょっと電気系でトラブルあって。だからクルマをピットに戻さなきゃいけなかった。いろいろと分析して、直せたかと思ったのでグリッドに戻ることができた」とアレジ。
予選18番手から、一度グリッドを離れたことで最後尾となる21番手スタートを余儀なくされたアレジだったが、序盤からオーバーテイクを連発。一時は12番手までポジションを上げるも、27周目にガレージにマシンを入れ、そのままリタイアとなった。
「終盤にまた同じ症状が出てチェッカーを受けることができなかった。残念だったと思います」
「レースペースは今までで一番良かったよと言われました。残念だったのはトラブルと予選ポジションですね。次戦でもっといいポジションからスタートできるように何をするべきなのか、ドライビングとセットアップを分析します」
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■大嶋和也(docomo business ROOKIE) 予選20番手/決勝18位
レース中盤、後続の山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)との接触があった大嶋(山本にタイムペナルティ)。そのときの状況を大嶋はこう説明する。
「(向こうは)タイヤを替えて結構いいペースできていて、見えてはいたものの、まだブレーキで飛び込むほどの距離でもなかったし、向こうも多分抜く気はなかったと思うんですけど、ちょっとかすってしまったというのは感じです。本当に最後の最後、ターンインしているときにちょっと(向こうの)フロントウイングがシュッときて、それでタイヤが切れてしまった感じです」
「もしも入って来られたら嫌だなと思って1台分は開けていたのですが……。別にポイント圏内を走っていたわけではないので、それほどイライラもしませんし。ポイント圏内だったら怒っていたと思いますが」
本人も口にするとおり、苦戦が続く状況だが、今回の決勝では17周目にファステストラップを獲得するなど、光明は見えてきているようだ。
「シーズン前半は上り調子できていて、『もうちょっと良くなれば、行けるのでは』というところから、SUGO、富士となんか全然フィーリングが良くなくて。なにかおかしいのではないか、とチームとも相談して、いろいろなところを変えて、今回も2レースともまったく違うセットアップで走っています」
「今日のセットアップに関してはかなりフィーリングが良く、実際中盤よりも前、まだガソリンがそこそこ入っている段階で1分33秒台に入れられました。最後の方も特別速いペースではないけど、中盤よりはちょっと上くらいのペースでラップはできていたので、いままでに比べればかなりいい仕上がりにはなってきているかな。ちょっと兆しが見えたので、ここ数戦のレース後よりはちょっとスッキリしています」
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■三宅淳詞(TEAM GOH) 予選9番手/決勝15位
前日の第7戦では、予選Q1落ちを喫していた三宅淳詞。スーパーフォーミュラのマシンでもてぎを走るのは初めてだったルーキーの三宅は、土曜日を終えてチームと改善作業に取り組んだという。
「まずマシンに関して言うと、昨日は(佐藤含め)ふたりともフィーリングがあまり良くなかったのですが、それをチームの皆さんが改善してくれ、パフォーマンスが上がりました」
「そして初めて走る僕たちも、もてぎはブレーキの多いサーキットということで、そのドライビングの良くない部分を伊沢(拓也)さんやエンジニアさんに指摘していただいて、いきなり予選でそれを直せるのかという不安もあったのですが、うまく合わせ切ることができて良かったのかなと思います」
Q1・B組を見事に4番手通過した三宅は、Q2でもチームメイトを上回って9番手を確保する。だが、決勝ではスタートから順位を下げてしまった。
「スタートではクラッチつながった瞬間にホイールスピンしてしまい、出遅れてしまいました。ただその後のペースは良くて、チームメイトとともに追い上げていく展開にできたので、そういった面では良かったと思います」
「でもやっぱり、ちょっとピットストップでロスしてしまうことがあったので、原因も考えなければいけないですし……。ここ数戦、僕は完走できずにいましたから、今回は後方でポイントも取れていないのですが、そういう面では良かったのかなと思います」
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