更新日: 2023.03.05 22:15
JRP新会長内定の近藤真彦「JRPとチーム、メディア、ファンとの距離を縮めたい」WBCダルビッシュ選手のファン対応を例に
近藤新会長にとって、スーパーフォーミュラのレースを報じるメディアへの期待も大きい。
「新しいファンの人が振り向いたとき、少しでも面白くなかったらすぐに離れていってしまいます。まずは面白いレースをしっかりと作ってからファンに発信していくことが重要だと思っています。今のスーパーフォーミュラは本当に面白いです。この面白さを伝えきれていない部分があります。その部分は『とにかくメディアのみなさんお願いします!』といった感じです」
「僕はメディアさんとの距離、ファンのみなさんとの距離を詰めていきたいと思っていて、チーム代表ミーティングの場でも、チームにはメディアさんとの距離を詰めて、いろいろな情報を発信してほしいという話をしていきたいと思っています。ドライバーやチームのみなさんには『とにかくお願いします!』と伝えていきたいですね」
さらに近藤新会長は近年の例として、WBCワールド・ベースボール・クラシック日本代表のダルビッシュ有選手の取材対応に触れた。
「あのダルビッシュ選手もファンへの対応をしっかりと行っていて、その様子が報道されていますよね」と、レーシングドライバーとチーム、そしてメディアのそれぞれに意識改革を懇願した。
そして、長年に渡りJRP会長を務めてきた中嶋会長は「新たにSF NEXT50のプロジェクトが立ち上がるとき、その構想を練ることが最後の仕事だという思いでやっていました。昨年は苦労しながら進めてきましたが、順調にいっているのかなと感じています。次はどうするかとなったとき、この世界で頑張っていて、なおかつ知名度があるということで近藤氏に(会長職を)依頼をして快諾をいただいたので、バトンタッチすることになりました」と会長交代の経緯を説明した。
中嶋会長の就任期間中はリーマンショックなど、さまざまな苦境に立たされる場面もあったが「やり切れたと思います」と落ち着いた表情をみせていた。なお、TCS NAKAJIMA RACING総監督としてのチーム運営に関しては、引き続き継続して活動していくという。
今回の会長交代について、近藤新会長と同学年だというJRPの上野社長も「中嶋会長からも若い世代に託したいというお話がありましたが、我々の世代でできることもたくさんあると思いますので、そういったところでフレッシュに活動したいと思っています。また、近藤新会長の発信力は我々とはまったく違うパワーを持っていますので、そういったところにも力を借りながら、我々も発信をしていきたいです」と、SF NEXT50プロジェクトの発展に意気込みを披露した。
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