更新日: 2017.04.11 18:11
LEXUS TEAM SARD スーパーGT第1戦岡山 レースレポート
■決勝スタート
第1スティント:ヘイキが波乱の前半で4upの5位浮上
9日(日)14時34分決勝スタート時点は気温19度/路面温度25度の曇り。威風堂々と9番グリッドからの挽回を狙っていったヘイキが駆るDENSO KOBELCO SARD LC500は前半、トラブル車両によりパレードラップが赤旗中断、トラブル車両続出でセーフィティカー(SC)先導によるスタートに変わり81周で争われることになった波乱のなかで、チャンピオンらしい堂々とした落ち着いた走りのヘイキは、2周目グリーンフラッグ後にトップペースで周回。
6周目アクシデント車両によるSC導入後の11周目リスタートとなると、すぐに16号車を抜いて6位に浮上しトップペースで前を追いかけた。16周目に3位を争う前方集団最後尾の19号車に追いつくと好バトルを展開。27周目バックストレートで果敢にオーバーテイクして5位に浮上する気迫あふれる走りを見せた。上位がピットインを始めた39周で平手と交代のため、ヘイキがピットへ滑り込んだ。
第2スティント:平手が冷静なバトルで3位フィニッシュ
約41秒ほどの素早いピットワークとヘイキのイン&平手のアウトラップの頑張りで上位3台をかわしてコースに復帰するチームワークをみせる。すぐ後ろの6号車にかわされたが先にピットに入ってタイヤが温まった状態の38号車が迫る。
平手はすぐに速いペースで走り、後方から追いすがる38号車を抑えつつ、前とのギャップを詰める速さを披露。トップとの差も4秒台でチャンスがあれば一気にトップ浮上という状況に持ち込むチャンピオンらしい強さをみせる。
レース後半に2度目のセーフティカー導入の波乱の後に上位4台のLEXUS勢による緊迫した一進一退の攻防が続き、冷静なバトルを展開した平手はポジションを見事キープして3位フィニッシュ。
チーム一丸となって3位表彰台をもぎ取ったDENSO KOBELCO SARD LC500。ドライバーポイントでは11点を獲得、チームポイントでは14点を獲得した。次の第2戦はゴールデンウィーク中の5月3日(水・憲法記念日)・4日(木・みどりの日)に富士スピードウェイで開催される。
●ヘイキ・コバライネン
「終わってみて3位表情台は昨年の開幕戦を考えれば良いね。勝てるクルマ、スピードは充分にあっただけにQ1の結果は自分自身とても悔しい。ペースは良かったけど同じ車両同士の戦いで抜くのに少し手間取るところがあった。しばらくはこのようなLEXUS同士の上位争いという戦況が続くかもしれないけど、デフェンディングチャンピオンの誇りを持って踏ん張っていくよ」
「このなかから抜き出ていくのは大きな努力が必要だけど、これからもチャレンジし進化を続けていきたい。次の富士は公式テストでも順調だったので、結果に結びつけてファンの喜ぶ顔を次も見てみたいね」
●平手晃平
「結果的に良いシーズンスタートとなったと思います。開幕前から手応えを感じていたし、決勝でチャンピオンとしての実力を見せられてハッピーです。ただ前の2台には少し遅れをとっていたので、次の富士までにしっかりと細かい所まで見直して、LEXUSのホームコースである富士で念願の優勝を取り返したいですね」
「大会ポスターのメインビジュアルになってますし、平チェカとしても昨年2位だったので、それ以上の成績を上げたいです。皆様、引き続きのご声援よろしくお願いいたします」
●総監督 佐藤勝之
「今シーズン、総監督をつとめさせて頂きます佐藤です。今年のサードは速さとともに力強いチームワークがあります。予選で失敗しても決勝ではチーム一丸となって上位を目指したことが3位表彰台という結果を自らもぎ取ったと思います」
「強いサードを維持していくためには努力を惜しまず日々切磋琢磨していき、チーム内で言いたいことが言え、お互いをリスペクトして信頼して前に進んでいく原動力を皆が発揮できる環境造りに努めていきたいと思います。また応援して頂いた皆様ご声援ありがとうございました」
「次の富士戦でも、皆様の期待に応えるべく、力強いチームワークで結果を残していきたいと思います」