更新日: 2024.06.01 23:59
muta Racing INGING 2024スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート
スーパーGT第3戦
SUZUKA GT 3HOURS RACE
鈴鹿サーキット
予選:6月1日
天候:晴れ
コース状況:ドライ
予選:3番手
2024年スーパーGTシリーズ第3戦は、F1も行われる日本屈指のテクニカルコースである鈴鹿サーキットにおいて開催。今回のレースの前に車両の性能調整が行われBoP重量は15kg増えて60kgとなり、さらに追加重量38kgとサクセスウェイト54kgを加えると、車重はついに1400kgを突破し1402kgとなった。過去最重量の車両ながら、ブリヂストンの準備したタイヤ、そして重いながらも速く走れるセッティングを施し公式練習/公式予選を迎えることとなった。
朝9時45分、晴れで気温25℃、路面温度34℃というコンディションで始まった公式練習。空気は乾き風があるので爽やかな天候となった。ここではタイヤの感触をチェックしながらセッティングを確認。序盤から中盤にかけては堤が7番手につけまずまずのポジションにいたが、平良が残り15分の時点で1分58秒061とトップと0秒177差のタイムをマークし2番手となった。GT300クラスの専有時間帯になってもこれを上回る車両はおらず、このセッションで2番手となった。GT300で最も重いサクセスウェイト54kgを搭載して、このタイムとポジションは、予選での躍進を期待させた。
公式予選Q1は前戦までの成績により14台によるA組に区分。B組のQ1に続き15時18分から10分間のQ1が始まった。平良は2周でタイヤを温め3周目にアタックを開始。セクター1では全体ベストのタイムをマークしトップとは0秒093差の1分58秒501で3番手につけセッションは終了。無事トップ16台で上位を争うQ2のグループ1へ駒を進めた。
Q2のグループ1は16時11分にスタート。開始3分経過でピットアウトした堤は、2周目に1分59秒731で3番手につけたが、さらにもう1周して1分58秒682へタイムアップ。これにより合算タイムでも3番手となり予選ポイント1点を獲得し着実にポイントを加算した。決勝レースは2列目からのスタートとなり、表彰台、そしてひとつでも上の順位を目指す。
明日の決勝レース(3時間)は天候が読めないなかで、13時30分にスタートの予定。
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●堤優威
「5月のテストから調子が良く、朝の公式練習も引っかかったわりには良いタイムが出せましたし、平良選手も非常にいいタイムを出しました。今回タイヤ選択の面で予選用、決勝用(最初のピット後)という組み立てもできたので、予選に向けてはいい流れができましたし想定よりもいい位置にいけました。明日の天気は読めませんが、クルマの強み、タイヤの強さを生かしてミスなく、ピット作業もみんなで力を合わせれば、結果はついて来ると思うので頑張ります」
●平良響
「朝のフリー走行から感触が良くてタイムも速かったので、予選もこのままいけば上位に入れるのではないかという仕上がりでした。Q1は路面温度も上がりましたが、うまくタイヤを温めることができていいアタックにいけました。そんななかでも自分的には細かいミスが重なってしまいました。3番手という順位に関しては悪くはなかったかなと思いますが、ちょっと悔いの残る予選でした。決勝は明日にならないと天気が分からないですが、しっかり表彰台目指して頑張ります」
●加藤寛規監督
「(第2戦終了後の)テストでブリヂストンが良いタイヤを用意してくれたのですが、それに助けられました。重いわりにタイムが出るし、スタッフも最後の最後までセッティングを合わせ込んでくれました。ドライバーもちゃんと走りきれたので、今日の予選は本当に上出来です。明日はちょっと天気が読めないですね。ただ前(列)の方にいればチャンスはあるので、しっかり周りを見ながら戦っていこうと思います。タイヤ選択を含めて確実にポイントを加算したいです」