「忘れられない、あの瞬間」ツインリンクもてぎ20周年企画第13回:道上龍
「スーパーGTの前(2004年以前)のNSX-GTですね。ツインリンクもてぎはコーナリングスピードが高くストップ&ゴーのサーキットで、MRの特性を活かせるコースなので、とても相性はよかったですね」
道上にとっては、ツインリンクもてぎでのレースにはまた別の魅力があるという。
「抜きどころが少ないといわれているサーキットではありますが、WTCCではあまり関係なかったですね。みんなどこからでも抜いてきます。レースのカテゴリによっては、合う合わないがあるとは思いますけど、ツインリンクもてぎのように抜くのが難しいコースで抜けたときの喜びはすごく大きいです」
今年で開業20周年を迎えるツインリンクもてぎ。改めて、道上にとってどんな存在なのか。
「ツインリンクもてぎが開業した当時から知っているので、とても慣れ親しんだコースです。遊べる施設もたくさんあるし、キャンプもできる。自分の子供たちも僕のレースの応援に来た時は遊園地で遊んだり、アトラクションでバイクに乗っていたりしています。僕がイタリア行っている時にも、子どもたちはトライアルを見にツインリンクもてぎに来ていたくらい、僕と家族にとって身近なサーキットです」
関係が長く深いだけに、これからのツインリンクもてぎへの道上の期待も大きい。
「佐藤琢磨選手がインディ500で勝利して、オーバルレースが注目されている今、ツインリンクもてぎのオーバルもこのまま残してほしいと思います。今は震災の影響で使用できないですが、オーバルを何かうまく使ってもらったりして、よりいろいろなお客さんが来て遊べるような環境であってほしいですね。ツインリンクもてぎにしかできないことをしてほしいなと思います。僕自身としては、まずはWTCCのツインリンクもてぎ戦で表彰台に立てるように頑張ります」
道上とツインリンクもてぎの関係は、これからもまだまだ続いていく。