更新日: 2017.08.06 23:14
TOYOTA GAZOO Racing 2017スーパーGT第5戦富士 レースレポート
◆決勝◆
6日(日)は多少雲はあるものの好天に恵まれ、強い日差しで夏らしい天候となり、気温29度、路面温度36度のコンディション。午後3時25分に静岡県警の白バイとパトカーの先導による交通安全パレードに続き、フォーメーションラップから決勝レース(66周)のスタートが切られた。
上位勢は順当なスタートを切り、ロシターがスタートを担当した36号車は3位をキープ。その後方では、38号車の立川と37号車のキャシディがサイド・バイ・サイドでの6位争いを繰り広げた。
38号車の立川は、じりじりと前との差を詰めていき、9周目には5位へ。更に前車との激しいバトルの末に、24周目のTGRコーナー(1コーナー)で4位へと浮上、3位を走行する36号車にも追いつくと、27周目には36号車もかわし、ついに表彰台圏内までポジションアップを果たした。
中盤に入り、各車給油とタイヤ交換、ドライバー交代のためにピットイン。3位につける38号車は、前を行くGT-R 23号車と同じタイミングで30周終了時にピットイン。そのままの順位でピットアウトすると、交代した石浦が、テール・トゥ・ノーズで激しく23号車を攻めるバトルが続くこととなった。
全車がピット作業を終えた時点で、38号車が3位、中嶋一貴に代わった36号車が4位、平川亮に代わった37号車が5位で、チームメイト同士ながらこちらも接触寸前のバトルを展開。その後方では6号車の大嶋と19号車の国本も僅差で競り合っており、そこかしこで繰り広げられる接近戦は、富士に集まった多くのモータースポーツファンを湧かせた。
38号車石浦の猛追は最後まで続き、終盤には首位を走る車両のペースが落ちたこともあって、最後は3台での首位争いになるかと思われたが、ファイナルラップ直前あたりからGT300の集団の中を抜けていくこととなり、それ以上の順位変動は無いまま、38号車が3位でチェッカー。第2戦富士での優勝に次ぐ、今季2度目の表彰台を獲得することとなった。
36号車は中嶋一貴が粘り強く走り切り4位。37号車は6位、14番手スタートから追い上げた19号車が7位。6号車が9位、1号車が10位でチェッカーを受け、LEXUS LC500勢は厳しいウエイトハンデのなか、6台全車がトップ10フィニッシュでポイントを獲得。
この結果、36号車のロシターがドライバーズランキングで首位に浮上。これに1ポイント差の2位で大嶋/カルダレッリ組、更に1ポイント差で平川/キャシディ組、トップから3ポイント差の4位に立川/石浦組が続くという、ほぼ横一線と言っていい状況で、夏の長丁場、大量ポイント獲得のチャンスである、次戦鈴鹿1000kmを迎えることとなった。
GT300クラスでは、6番手スタートのプリウス31号車が、序盤から好走を見せ4位へポジションアップ。やや早めの23周終了時点でピットへ向かい、タイヤ無交換作戦で嵯峨へとドライバーチェンジを行った。
その後、嵯峨の31号車は着実なペースで周回。ピットを遅らせたライバル勢全車がピットを終えた時点で、2位へとポジションを上げた。その後、1台にかわされたが、今季初の表彰台を獲得。今季から嵯峨とコンビを組んだ久保にとってはGTでの初表彰台となった。
17番手スタートのRC F GT3 51号車は、中山雄一がドライブした前半スティントでペースが上がらず苦戦を強いられたが、後半を担当した坪井が好走。着実に順位を上げ、9位入賞でポイント獲得を果たした。
30号車は20位。60号車はGT500クラスの車両と接触を喫し、27位に終わった。