更新日: 2017.10.08 15:10
スーパーGT:ARTA NSX-GT 2017年第7戦タイ 予選レポート
ARTA NSX-GT
第7戦 チャーン・インターナショナルサーキット(タイ) GT500予選レポート
不安定なコンディションにもかかわらず自分たちの走りをして6位
第6戦を終えた時点で8号車のARTA NSX-GTはランキングで8番手につけ、トップとの差は24ポイント。残り2戦でこの差を逆転するのは非常に難しいが、ARTAは今年の残りの2レースで最高のパフォーマンスを発揮出来るようにしていきたい。
雲行きが怪しい中、午前のセッションが始まった。走り出しから車のバランスは良く、大きくセット変更をする事もなく予選に挑む事になった。
Q1のアタッカーは野尻智紀選手。雨が強くなりそうだったので、早めにコースに入っていった。野尻は最初のアタックで前車に追いついてしまったが、落ち着いていた野尻は一度アタックを止め、前車との間隔を空けてから再度アタックに入った。野尻は集中力を切らす事無く、3番手のタイムを叩き出しQ2進出を決めた。
Q2は小林崇志選手がアタック。天候が安定しない中、エンジニアの星は300クラスの予選を終えたばかりの高木真一を捕まえ、トラックコンディションの情報を聞き出してから決勝を見据えたタイヤチョイスをした。ドライタイヤで走った小林は所々濡れている路面と悪戦苦闘しながら、何とか6番手のポジションを手に入れ、明日に望みをつないだ。
鈴木亜久里監督のコメント
「非常に難しいコンディションだったのに、エンジニアもドライバーもその時々の判断が良かったね。6番手というポジションは僕たちにとって悪くないと思っているので、明日はトップ争いに加わって、盛り上がるレースにしたいね」
星学文エンジニアのコメント
「今朝の走り出しからバランスは良くて、想定していたとおりのパフォーマンスで走れたと思います。予選はウェットコンディションでしたが、車両のベースのセットはドライのままでも走れるだろうという判断で、少しアジャストしてQ1を野尻に行ってもらいました。気温も低かったので、タイヤチョイスで少し迷いましたが、選んだタイヤがマッチしたので良かったです。Q2は300の高木選手のコメントも参考にしましたが、予定通りドライタイヤで行きました。トップとの差が少し開いていましたが、レクサス勢がどのようなタイヤをチョイスしたか分かりませんので、なんとも言えませんが、我々が選んだタイヤが決勝で有利になる事を望んでいます」
野尻智紀選手のコメント
「Q1もQ2もコンディションが凄く不安定でしたが、それに左右されず僕たちなりの予選が出来たと思います。今のセットの弱いところも見えてきましたし、明日に向けてのアイデアも出てきたので、しっかりとミーティングしてトップグループでレースを展開していきたいです」
小林崇志選手のコメント
「所々雨が残っている中でドライタイヤでのアタックを敢行しました。濡れているところで足元を救われるような事もあって自分の思い通りに走れなかったんですけど、6番手という位置は決して悪くないですし、車自体のバランスも結構良いので、決勝前のウォームアップでセットを決められれば、優勝争いも夢では無いと思っているので、しっかりと準備していきたいです」