GT300“ルーキー”の道上龍、開幕戦岡山はNSX GT3の「“先”をイメージする」1戦に

　GT300では“ルーキー”となる道上は、第1戦岡山では「AMGは強敵」と、ここ2年岡山を連覇しているメルセデスAMG GT3勢を警戒する。

「去年勝っているグッドスマイル 初音ミク AMGや（2016年に勝利した）LEON CVSTOS AMGはマークしています。あとポルシェも安定してますよね。数えたら強いところばかりですけど、裏を返せばNSXもライバルから脅威に思われている可能性もあるから、明日のフリー走行でどういったポジションにつけるかですね」

　道上は、ミッドシップレイアウトでV6ツインターボエンジンを搭載するNSX GT3にとって「（第2戦）富士（スピードウェイ）のほうが相性はいい」としたが、この岡山国際サーキットは回り込むようなコーナーが多いテクニカルサーキット。ストレート区間は短いもののターボからくるトルクの太さを生かすことができれば上位に食い込む可能性は充分にある。

　海外のシリーズよりもグリップレベルの高いヨコハマタイヤへのマッチングなど、マシンセットアップを煮詰めきれていない部分もあるはずだが、過去1年間アキュラNSX GT3として収集してきたデータと、なにより道上が歩んできたレース人生のノウハウが交われば、7日（土）のフリー走行からライバルにマークされる1台になるかもしれない。