更新日: 2016.08.06 23:45
6台中5台が予選Q1敗退、RC Fがまさかの大低迷。その原因はエンジン、タイヤ、それとも……
その考え方を推し進めると、RC Fとは反転して84kgで3番グリッドを獲得したMOTULの好パフォーマンスもある程度、理解できる。もちろん、MOTULのロニー・クインタレッリが「パーフェクトなアタックだった」と話すように、ドライバーがその性能を出し切ったからこそのタイムであることも確かだが、それを支えたのが大きなダウンフォースだったのではないか。
ロードラッグ仕様ながらダウンフォースがライバルに比べて豊富なGT-Rはリヤウイングを寝かせることができ、直線速度も上げられる。タイヤもミシュランとメーカーが異なるが、大きな荷重があればきちんと性能を発揮させやすい。また、ダウンフォースによって強いグリップが得られるため、予選一発のアタックであれば84kgでも1周ならば数字ほどの差にはならないのかもしれない。
明日の決勝はよほどのアクシデントがないかぎり、フロントロウの2台が逃げる展開で優勝を争い、GT-Rの今季4勝目が堅い展開になる。カルソニックとS Road MOLA GT-Rのどちらが勝つのか、タイヤ、そしてドライバーの勝負になることは明らかだ。
その優勝争いと同じくらい、大きな見どころとなりそうなのが、3位表彰台争い。84kgのウエイトハンデと満タンのガソリンで、かつてなくクルマが重い3番グリッドのMOTULと、前回のSUGOから投入された2基目のエンジンの評判が高いNSX陣営、そして高温下でもっともタイヤのパフォーマンスが高いヨコハマ勢から、6番グリッドのフォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R、8番グリッドのWedsSport ADVAN RC Fが一団となって表彰台を争う展開になりそうだ。