更新日: 2018.08.05 16:22
【GT500途中経過】カルソニックとMOTULのGT-R同士のトップ争い。ピット作業時間が明暗を分けた前半戦
37周目にトップのauがピットイン。しかし、ピット作業で左リヤタイヤの装着に手間取り、多くのチームが40秒台後半の停止時間のなか59.1秒の時間を費やしてしまい、コースインの際にはMOTUL GT-Rに順位を奪われてしまう。
全車最初のピットインを終えた39周目の順位は、トップがMOTUL GT-R、2番手にはカルソニック、3番手フォーラムエンジニアリングと、ニッサンGT-Rがトップ3を独占。4番手にau、5番手にKeePer、6番手にARTAという展開で2スティント目に入っている。
41周目にはトップMOTUL GT-Rの背後にカルソニックがコンマ3秒差に付き、トップ争いが過熱。ここに3番手のフォーラムエンジニアリングも追いつき、GT-R3台によるトップ争いに発展。ニッサンファンの悲鳴が聞こえるような緊張感が漂う。
しかし、50周を過ぎてから3番手フォーラムエンジニアリングがトップ2台から離され始め、4番手auに追いつかれる展開に。トップ2台、そして3,4番手争いが白熱する。
56周目のストレートではカルソニックがMOTUL GT-Rのスリップに入り、アウトから並んで1コーナーへ。そのまま2台は並走してコカコーラ・コーナーでインを奪ったカルソニックがトップを奪い、サインガードの星野一義監督が両手を叩いて喜ぶ姿がモニターに映る。
57周目には8番手走行中のRAYBRIGジェンソン・バトンがダンロップコーナーでのイエローフラッグ2本振動区間でGT300をオーバーテイクしてしまい、10秒のペナルティストップを受けてしまう。
58周目には3番フォーラムエンジニアリングと4番手auが接近戦。auが何度かストレートでサイドで並びかかるなか、60周目にはau中嶋一貴がフォーラムエンジニアリングのJ-P.デ・オリベイラのインを突いて3番にポジションアップを果たした。
au中嶋一貴はそのまま64周目に2番手のMOTUL GT-Rを捉え、ストレートでインを奪って2番手に浮上。トップのカルソニックとブリヂストン勢がワンツーを形成する。後方では68周目にKeePer平川亮が4番手のフォーラムエンジニアリングをレクサスコーナーでインを奪ってパス。トップカルソニック、2番手au、3番手MOTUL GT-R、4番手KeePer、5番手フォーラムエンジニアリングと、GT-RとLC500がサンドイッチ状態に。
69周目には3番手MOTUL GT-Rが2回目のピットイン。フォーラムエンジニアリングも続く。71周目にはトップのカルソニックがピットイン。GT500は2回目のタイヤ交換のピークを迎える。
74周目にはauがピットイン。しかし、再び右リヤタイヤの脱着に時間が掛かってしまい、1分5秒8の停止時間。コースに戻った時には実質4番手に順位を落とし、その後、77周目に77周目にピットインにしたKeePerが50秒2の素早い作業時間でau、フォーラムエンジニアリングの前の3番手でコースに戻り、2回目のピットインで順位が入り乱れる展開になる。
その後、79周目にはペースの速いauがKeePerをダンロップコーナーのアウトから並び掛かり、オーバーテイク。auが3番手に上がる。
83周目での順位はトップのカルソニックと2番手MOTUL GT-Rの差が4.7秒、2番手と3番手auが14.8秒、3番手と4番手KeePerのギャップが0.7秒と、2×2の状態で上位争いが続いている。レースも約半分を終えたところで、GT500はリタイアが0という珍しい展開。GT300は55号車ARTA BMW M6 GT3が2番手を33秒引き離す独走状態になっている。
レース開始から2時間22分を過ぎてレース距離177周の半分、89周を過ぎて、レースは後半戦へ、ここからは気温路温も下がり、またタイヤ選択が難しい展開を迎えることになる。
■2018スーパーGT第5戦富士 GT500決勝途中結果(103周終了時点)
Pos. | No. | Team | Car | Driver | Tire | WH | Gap |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | TEAM IMPUL | カルソニック IMPUL GT-R | 佐々木大樹 J.マーデンボロー |
BS | 36kg | 103Laps |
2 | 36 | LEXUS TEAM au TOM’S | au TOM’S LC500 | 中嶋一貴 関口雄飛 |
BS | 30kg | 0’18.871 |
3 | 1 | LEXUS TEAM KeePer TOM’S | KeePer TOM’S LC500 | 平川亮 N.キャシディ |
BS | 58kg | 0’28.828 |
4 | 17 | KEIHIN REAL RACING | KEIHIN NSX-GT | 塚越広大 小暮卓史 |
BS | 50kg | 0’40.621 |
5 | 8 | AUTOBACS RACING TEAM AGURI | ARTA NSX-GT | 野尻智紀 伊沢拓也 |
BS | 48kg | 0’41.693 |
6 | 24 | KONDO RACING | フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R | J-P・デ・オリベイラ 高星明誠 |
YH | 14kg | 0’43.181 |
7 | 6 | LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S | WAKO’S 4CR LC500 | 大嶋和也 F.ローゼンクヴィスト |
BS | 58kg | 1Laps |
8 | 100 | TEAM KUNIMITSU | RAYBRIG NSX-GT | 山本尚貴 J.バトン |
BS | 64kg | 1Laps |
9 | 38 | LEXUS TEAM ZENT CERUMO | ZENT CERUMO LC500 | 立川祐路 石浦宏明 |
BS | 52kg | 1Laps |
10 | 39 | LEXUS TEAM SARD | DENSO KOBELCO SARD LC500 | H.コバライネン 小林可夢偉 |
BS | 70kg | 1Laps |
11 | 19 | LEXUS TEAM WedsSport BANDOH | WedsSport ADVAN LC500 | 国本雄資 山下健太 |
YH | 26kg | 1Laps |
12 | 23 | NISMO | MOTUL AUTECH GT-R | 松田次生 R.クインタレッリ |
MI | 62kg | 1Laps |
13 | 16 | TEAM MUGEN | MOTUL MUGEN NSX-GT | 武藤英紀 中嶋大祐 |
YH | 16kg | 2Laps |
14 | 64 | Epson Nakajima Racing | Epson Modulo NSX-GT | B.バゲット 松浦孝亮 |
DL | 6kg | 2Laps |
15 | 3 | NDDP RACING with B-MAX | CRAFTSPORTS MOTUL GT-R | 本山哲 千代勝正 |
MI | 18kg | 3Laps |