更新日: 2018.09.15 21:55
LEXUS TEAM ZENT CERUMO 2018スーパーGT第6戦SUGO 予選レポート
2018 AUTOBACS SUPER GT Report
SUGO GT 300km RACE
第6戦 スポーツランドSUGO
ZENT CERUMO LC500
#38 立川祐路/石浦宏明
◆9月15日(土) QUALIFY
公式予選総合結果 7位
公式練習でのまさかの大クラッシュ、そこから夜を徹してのマシン修復、そして長丁場を戦いきってのポイント獲得と、波瀾万丈の一戦となった第5戦富士から約1ヶ月。SUPER GTの2018年シーズンは、終盤戦の重要なラウンドである宮城県のスポーツランドSUGOでの第6戦を迎えた。毎年波乱含みの展開となることから“魔物が棲む”と言われるコースだが、チャンピオン争いのためには、上位でフィニッシュしたいレースだ。
LEXUS TEAM ZENT CERUMOは第5戦富士を終えた後、ここスポーツランドSUGOでのタイヤメーカーテスト、さらに第7戦に向けたオートポリスのテストと慌ただしくこなしながらも、この一戦にしっかりと準備を整えてきた。そしてその効果は、迎えた9月15日(土)午前9時からの公式練習で確認することができた。
曇天の下コースインしたZENT CERUMO LC500のステアリングを握ったのは立川祐路。まずはマシンのフィーリングを感じ取ると、好感触を得る。ピットイン〜アウトを繰り返しながら石浦宏明に交代するが、石浦も同様に好感触。この公式練習ではそれぞれ立川が19周を、石浦が25周をこなしていく。
あいにく石浦のセッション後半からスポーツランドSUGOは雨が降り出したため、コースはウエットコンディションに転じてしまったが、ドライのなかで立川がマークした1分11秒960が公式練習でのZENT CERUMO LC500のベストタイムに。LEXUS TEAM ZENT CERUMOはこのセッションを2番手で終え、好感触を裏付けることになった。
公式練習途中で降り出した雨は、その後ピットウォーク中に小降りに。公式予選の間までに行われたFIA−F4第9戦、そしてGT300クラスの予選Q1のうちに、コースはドライコンディションに転じていった。ZENT CERUMO LC500はスリックタイヤを装着し、石浦がQ1のアタッカーとしてコクピットに乗り込んだ。
他車とほぼ同様のタイミングでコースインした石浦は、タイヤをウォームアップさせながら1分21秒991、さらに翌周には1分15秒833と少しずつタイムを上げ、いざアタックラップに臨む。セクター1、セクター2と自己ベストを更新し続け、好タイムが期待された。
しかしその瞬間、サーキットのモニターに#39 LC500がSPインコーナーでクラッシュする映像が飛び込んできた。ハイスピードのSPコーナーだけに、予選Q1は即座に赤旗中断。石浦のアタックラップは記録されないまま中断を迎えてしまった。
ただ、安全のための赤旗はやむを得ない。クラッシュ車両の回収の後、セッションは残り2分45秒で再開となった。ピット位置から、石浦に残されたチャンスはわずか1周のアタックだ。集中を高めた石浦は、各車が続々とタイムを上げるのに続いて、一発勝負を決め1分11秒457をマーク。5番手につけ、Q2の立川に繋ぐことに成功した。トップ3が赤旗中断前にタイムを記録していたことを考えると、この石浦のタイムは上々のものだ。