更新日: 2019.05.20 17:03
KONDO RACINGとともにニュルへ挑むドライバーたちが意気込み「海外に力を示したい」
■世界への挑戦に熱い意気込み
日本が誇るトップドライバーたちだけに、あくまでも目指すは3カ年計画での好結果。発表会で次生は、「僕の夢でもある『海外のレースで結果を出すこと』に挑戦できることになり、お話しをいただいた近藤監督に感謝しています。なんとかこのGT-Rで、素晴らしい結果が出せるように頑張りたいと思います」と語る。
また高星も「このチャレンジングなレースに参戦して結果を残すことで、日本チームの実力も海外に示せると思います。チームとドライバーで、みんなで戦ってきたいと思っています」と意気込んだ。
さまざまなGT3カーを経験し、スーパー耐久では日産自動車大学校との共同プロジェクトに長年携わってきた藤井も「今までGT-Rの進化とともに戦ってきましたが、こうしてGT-Rの聖地であるニュルブルクリンクに、2018年モデルのGT-Rで挑めることになりドキドキしていますし、緊張もしています。まだレースは先ですが、万全の準備をして挑みたいと思っています」と語っている。
もちろんニュルブルクリンクには、ドイツの地元メーカーが強力なワークス格のチームとともに参戦を続けており、例年24時間レースでは非常に熾烈なトップ争いが展開されている。彼らはニュルの特殊性と戦い方を熟知しており、ここに食い込むことは容易ではない。それはもちろん藤井も熟知している。
「ライバルのヨーロッパのメーカーもドライバーも、毎戦VLNに出ているような人たちですからね。まず来年は、確実に走っていければと思っています」と藤井。
今回のKONDO RACINGのニュル挑戦は3カ年計画で、まずは藤井の言うとおり、まず2019年は着実に完走を目指し、ヨコハマのタイヤ作り、そしてトップカテゴリーであるSP9=GT3のレベルを知るのが目標になるだろう。それでも、日本人ドライバー+日本車、日本チームによるニュル24時間の総合優勝を目指す戦いは、日本のファンにとっても大いに楽しみなものになりそうだ。