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投稿日: 2015.04.06 20:25
更新日: 2016.09.01 22:26

カルダレッリ「最高のシーズンスタートになった」


スーパーGT | カルダレッリ「最高のシーズンスタートになった」

GLOBAL RACING MANAGEMENT
RACE REPORT

2015/04/05
SUPER GT Rd.1 Okayama

A.カルダレッリ、初ポール・トゥー・ウィン! 2年連続開幕戦制覇!
A.クートもポールポジション獲得! クラス7位フィニッシュ。

 桜の満開とともに2015 AUTOBACS SUPER GT第1戦 “OKAYAMA GT 300KM RACE”が岡山国際サーキット(3.703km)にて開幕した。

 今季GRMからは、昨年に引き続き、GT500クラスLEXUS TEAM KeePer TOM’Sよりアンドレア・カルダレッリ、そして、GT300クラスGAINER に移籍したアンドレ・クートがシリーズ全8戦へエントリーし、ウィンターテストを経て待ち望んでいた第1戦へ挑戦した。(公式入場者数:4/4(土)9,300人、4/5(日) 17,000人)

4月4日(土) 公式予選
 朝の公式走行(9:00〜10:45)は、セミ・ウェットコンディションで走行がスタート。しかし、その路面も徐々に乾き始め、セッション後半からGT500 15台 GT300 28台の各マシンはスリックタイヤに履き替えて走行。タイムも向上していった。

 2015年仕様にアップデートされたKeePer TOM’S RC F(37号車)は、まずアンドレアがセッティングを煮詰めてゆき、今季のチームメイトとなる平川亮がGT500専有のセッションで4番手タイム(1分20秒251)を記録した。

 また、ニューマシンGAINER TANAX GT-R(10号車)も、これを操るアンドレ・クートと千代勝正の手で順調な仕上がりをみせ、GT300クラス4位となる1分27秒756の好タイムを記録してセッションを終えた。

 やがて時刻は14時50分となり公式予選が開始された。岡山国際サーキットは曇り、ドライコンディションのもと、まずGT300クラスの予選1回目(Q1)が15分間にわたって行われた。

 GAINER からそのQ1を託されたアンドレ・クートはNISSAN GT-R NISMO GT-Rを操り入念にタイヤを温め、アタックラップへ入る。そして結果は3番手(1分27秒129)で、上位13台が進むQ2へと難なく進出した。続く予選2回目(Q2)(15:35〜16:07)は千代勝正がステアリングを握って渾身のアタックを見せ、見事ポーポジションを獲得!2015シーズン幕開け早々に最高の予選結果となった。

アンドレ・クート
「チームにとっても新しいマシンでの挑戦ながら、テストの段階からマシンの速さは確認できていて、今日はチームが一丸となって更に良いパフォーマンスを引き出すことが出来ました。シーズンのスタートとして嬉しいですね。明日は天候が不安定になりそうなので、また別の展開となると思いますが、全力で勝ちを取りにいきます」

 一方、LEXUS TEAM KeePer TOM’Sはアンドレア・カルダレッリをQ1アタッカーに。アンドレアもそのQ1(15:00〜15:25)を果敢に攻め、4番手(1分19秒703)のタイムでQ2へ進出。

 そして今季SUPER GTへフル参戦となった平川亮がQ2で「若干のミスがあった」と言うものの、コースレコード(1分19秒404)を更新する1分19秒008を叩き出し、開幕戦のGT500のポールポジションをゲット!

 GRMドライバーの二人がGT500/GT300各クラスのポールポジションを獲得する嬉しい予選結果となった。

アンドレア・カルダレッリ
「Q1でタイヤの温まりが思いのほか早いことが確認できたので、Q2までにセッティングを若干変更し、Ryoに1周早くアタックするようアドバイスしたことも功を奏しました。彼も良い仕事をしてくれ、初ポールポジションを獲得できました。今朝の練習走行にてウェットコンディションでも速いことは分かったので、明日のレースが雨でも、僕達の競争力は高いと思っています」

4月5日(日) 決勝
 生憎の雨模様となった朝のフリー走行(9:00〜9:30)でも、二人のGRMドライバーは好調な走りを見せた。

 LEXUS TEAM KeePer TOM’Sのアンドレア・カルダレッリはヘビーウェットの路面をものともせず、1分35秒095のトップタイムをマーク。またGAINER TANAX GT-Rのアンドレ・クートもGT300クラス3番手(1分40秒625)でセッションを終え、午後の決勝レースを待った。

 そして14:30、雨は止んでいたものの、上空は厚い雨雲に覆われ、コースはウェットコンディション。気温18℃/路面温度20℃。いよいよ300km(82周)に及ぶSUPER GT第1戦の火蓋が切られた。

 ポールポジションからローリングスタートを決めたアンドレア・カルダレッリは、KeePer TOM’S RC Fを操り、2位以下のマシンを引き離しながら快走。まったく危なげない走りで序盤をプッシュしていたが、17周目、後方から追い上げてきた1号車(MOTUL AUTECH GT-R)に先行を許した。しかし、そのトップについた1号車に、マシントラブルが発生し戦列から離脱。22周目から再びアンドレア・カルダレッリ(37号車)がレースをリードする展開となった。しかし、タイヤの磨耗からか、アンドレアのタイムは伸びず、後方に迫っていた15号車(ドラゴ モデューロNSX CONCEPT-GT)、100号車(RAYBRIG NSX CONCEPT-GT)のホンダ勢にパスされ、25周目からは3番手を走行。

 時刻が15:30をまわったころより雨が落ち始め、レースが35周にかかるあたりから、ピットインをおこなうマシンが出始める。LEXUS TEAM KeePer TOM’Sは、41周を走り終えたアンドレア・カルダレッリから平川亮へ委ねられた。チームは速やかにピットワークを行い、37号車を実質1位のポジションでコースに送り込むことに成功!そして若手ドライバー、平川も雨で滑りやすいコースを攻め、レースをリードしてゆく。しかし、後方の100号車の勢いが勝り、49周目から2番手を走行。

 そして、平川は雨脚が強くなってきた70周目よりじわじわをトップのマシンに攻め寄り、何と71周目についに100号車を見事に交わした!そこからも平川は驚異的なプッシュを続け、LEXUS TEAM KeePer TOM’Sに初ポール・トゥーウィン、更に、SUPER GT開幕戦2連覇を導いた!

アンドレア・カルダレッリ
「特にタイヤ選択がとても難しいレースでした。僕のスティントではミディアムコンパウンドを選んで、出来るだけマージンを稼ぐ作戦でいきました。でも、やはりそのタイヤではだんだん厳しくなってゆきましたが、出来るだけピットインを遅らせ、タイヤ交換を引き延ばしました。一方、ミディアムで出たRyoのスティントでは雨量も増え、タイヤとの相性が良くなりプッシュをしてくれ、こんな最高の結果となりました。良いマシンと良い仕事をしてくれたチームに感謝しています。本当に最高のシーズンスタートになりました。応援を有難うございました!」

 GT300クラスでは、スタートドライバーを任されたアンドレ・クートが、ポールポジションからスタート。GAINER TANAX GT-R(10号車)は2周までトップの座を守ったが、タイヤのグリップ不足に苦しみ、3周目で31号車(TOYOTA PRIUS apr GT)に、7周目には55号車(ARTA CR-Z GT)に先行を許す。

 さらに、その後も徐々にポジションは後退し、6番手でアンドレは我慢の走りを続ける。そして、36周を走り終えたアンドレはGAINER TANAX GT-Rをチームメイトの千代勝正へ託した。

 GAINER TANAX GT-Rはピットワークの速さもあり、千代のドライビングする10号車は4番手で後半を戦う展開となった。しかし、60周目頃より千代のタイムは伸び悩み、後方からの86号車(Racing Tech Audi R8)、0号車(グッドスマイル初音ミクSLS)にポジションを奪われ6位へ……。しかし、その後もペースが思うようにあげられず、結果、レースは7位フィニッシュに甘んじた。

アンドレ・クート
「タイヤの選択がとても難しいレースでした。予選までのコンディションとマッチしたものの、今日のようにセミウエット、一時はドライタイヤでも走行可能な路面、そして再びウェットへと変化したコンディションとタイヤのマッチングがうまくいきませんでした。それでも、開幕戦でポールをとり、チームも良い仕事をしてくれ、ベストを尽くしてポイントも獲得したので良いシーズンのスタートです。次戦も頑張ります!」

 次回のSUPER GT 第2戦は5月2-3日、富士スピードウェイにて開催される。


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