更新日: 2019.05.08 11:30
ホンダ 2019スーパーGT第2戦富士 レースレポート
レース残り3分の1で、再びバトンからマシンを引き継いだ山本は乾いた路面の上でスパートし、4番手まで順位を上げると徐々に前走車との間隔を詰めて105周目の第1コーナーでインに飛び込んで順位を入れ替え、3番手に進出しました。
その後は追いすがる後続車を突き放し、110周を走りきって3位でチェッカーフラッグを受けました。5位には#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/バゲット)が入賞しました。また、GT300クラスではARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)が開幕戦に続き、クラス2位に入賞してレースを終えました。
■コメント
佐伯昌浩 株式会社本田技術研究所 Honda GT プロジェクトリーダー
「予選ではうまく調整できたクルマと、調整が進まなかったクルマが分かれる結果となってしまいました。しかし急にコンディションが悪化した決勝レースでは、各チームうまくクルマをまとめて全車トラブルなく完走し、5台中4台がシリーズポイントを獲得したばかりか1号車が12番グリッドから表彰台に上がれて、決して得意とは言えない富士でのレースでしたがHondaとしてはいいレースができたと感じています」
「2戦連続表彰台に上がり、これで全チームがポイントを獲得できたので、年間のチャンピオンシップを考えるといい流れに乗ったと思います。鈴鹿以降さらに飛躍していこうと考えています」
山本尚貴(RAYBRIG NSX-GT)
「予選では車体がはねる症状に苦しみました。表彰台は目指すべきポジションなので、あきらめずにがんばろうとは思っていましたが、その状態を考えると実際に表彰台に上れるとは思っていませんでした」
「しかし、チームが一生懸命セッティングを考えてくれたおかげで結果が出せました。スタート直後はなかなかタイヤが温まらなくてペースが上がらず、最終コーナーでスピンしたりもしましたが、幸いダメージを受けずにセーフティカーも入ったので幸運でもありました」
「Hondaファンのみなさんにいいレースを見せることができたかなと思います。鈴鹿での次戦は勝たなければいけないレースだと思うので気合を入れて臨みます」
ジェンソン・バトン(RAYBRIG NSX-GT)
「とてもタフでしたがレースを楽しめました。他チームより一周早いピットインでクルマを引き継いだので、まだ濡れている路面の上でGT300クラスを抜きながら走るのはとてもたいへんでした」
「路面が乾いてからは、今度はあまりにもピックアップがひどくて、少しラインを外すだけで、ものすごい振動が発生して苦労しました。予選結果を考えれば、Hondaの一員として表彰台に立てたことをうれしく思います」
「表彰台の上からは大勢のファンがいてすばらしい光景が見え、スーパーGTはすばらしいレースだと改めて感じました。鈴鹿での次戦ではもっといい結果を出してファンのみなさんに喜んでもらおうと思います」