更新日: 2019.11.06 20:53
ARTA NSX GT3 2019スーパーGT第8戦もてぎ 予選レポート
第8戦 ツインリンクもてぎ
GT300 予選レポート
Q1でひやりとするが福住がQ2でまとめて5位
前回の第7戦でARTA NSX GT3は今季初優勝を挙げて、2位と14.5ポイント差をつけてランキングトップのまま最終戦を迎えた。非常に有利な状況ではあるが、昨年は12ポイント差を逆転されてしまい、涙を飲んだ経験があるので最後まで気を抜く事は出来ない。
10月にこの茂木でテストを行ったが、その時のデータを元に午前の走行を走り始めた。車のバランスは非常に良く、1位で午前のセッションを終えた。
Q1の担当は高木真一選手。2周のアタックを想定してタイヤを暖めていた。1周目にタイムを出し、更にタイムを縮める為にアタックを行ったが、高木はここで後輪を脱輪させてしまうというミスを犯してしまう。大きなロスがあったにも関わらず、高木は何とかQ1突破を成功させた。

Q2を担当した福住仁嶺選手は、高木からQ1の状態を聞きながらアタックに入っていった。福住はミスなくアタック出来たものの、最終的には5位で予選を終えた。
予選を終えた福住は悔しがっていたが、チャンピオンシップを争っているライバルチーム達は予選を上手く戦えなかったようだ。明日はライバルチームの動きを見ながらの戦いとなるが、トラブルに巻き込まれないように気を引き締めて戦い抜きたい。
土屋圭市アドバイザーのコメント
「チャンピオンを争っているチームが予選で不調に終わったので、流れは良いと思うね。この流れを維持していければ我々が望んでいる結果が出せるんじゃないかな」
一瀬俊浩エンジニアのコメント
「持ち込みのセットは事前のテストで良さそうなセットが見つかったのでそれを基準に走り出しました。序盤は路面温度が低い時はパフォーマンスも良くてタイムも良かったので、予選に向けて良くなるだろうと思われるセットをいくつか試してみました。いくつか良い内容があったので、それを予選に盛り込んでみました。予選では明日のレースでの路面温度を想定したタイヤ選択を行いましたが、今日の予選のコンディションに合うかは分かりませんでした。しかし、ポジションが5位だったので、明日に向けて良い出発点になったと思います」
高木真一選手のコメント
「朝の車のバランスを考えると余裕でQ1を突破出来ると思っていましたが、自分も少し油断していたのか、アタックの時に攻めすぎて後輪を脱輪させてしまいました。それで0.5秒ほどロスしてしまい、チームの皆んなをドキドキさせてしまったのは申し訳無いと思っています。車は良い状態でしたので、仁嶺がそのままQ2で良くまとめてくれて素晴らしいタイムを出してくれたと思います。チャンピオンシップを争っているチームはあまり良いポジションではなかったので、明日は周りを見ながらレースを展開出来ると思うので、落ち着いて戦っていきたいと思います」
福住仁嶺選手のコメント
「今回もQ2を担当させて頂きました。高木さんがギリギリではありますが、Q1を突破してくれたのでホッとした気持ちでQ2に気持ちを向けました。僕自身のアタックは満足がいける内容ではあったのですが、あと少しトップスリーには敵わなくて、結果的に5番手でした。自分としては心からポールポジションを狙っていたので、悔しい気持ちがありますが、チャンピオンシップを争っているチームも予選を上手く戦えなかったようなので、そう考えると今日の予選はポジティブなものだったと思っています。明日は何が起こるか分からないので、チーム一丸となって気を引き締めて結果を出したいです」