特別交流戦:日独5社のドライバーが意気込み「スーパーGTとDTMが一緒に戦えることを証明したい」
■大嶋和也(WAKO’S 4CR LC500/LEXUS TEAM LEMANS WAKO’S)
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「今シーズンはエンジニアもチームメイトも変わり、新しい体制で臨んだシーズンでした。僕たちは長い間優勝から遠ざかっていたので、今シーズン早い段階で、まずは1勝を挙げるという目標を掲げていました」
「その結果、4戦目(のタイ)で優勝でき、5戦目(の富士)でも優勝して、そこからさらに目標を高く掲げて戦ってきました」
「シーズン途中からチームの実力もさらに高まり、クルマのパフォーマンスも非常に高くて、いいレースが続きました。チャンピオンを獲ることができてうれしく思います」
「日本側のチャンピオンとして、今週末もDTM勢に負けないようにしっかりとがんばりたいと思っています」
「レースウイークに入るまでは、DTM勢のほうが速く、僕たちは苦労するのではと思っていました。ただ、(開催地が)富士ということもあるのか、僕たちのパフォーマンスも思っていたより高く、ドライでもフィーリングはよかったですね」
「ただウエットではDTMがかなり速く、僕たちはまだハンコックタイヤを使いこなせていないのかなという印象。今日は朝からアクシデントやトラブルがあり、あまり走れておらずデータを採れていないのが悔やまれるところです」
「レクサス勢として力をあわせて、明日からの予選・決勝を上位で戦えるようにがんばりたいですね」
■塚越広大(KEIHIN NSX-GT/KEIHIN REAL RACING)
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「今シーズンは新しくベルトラン・バゲット選手がチームに加わり、新体制のもとシーズンに臨みました。そのなかで僕たちは特にシーズン前半に安定した結果を出すことができませんでした。アクシデントやミスなどが続いてしまい、ポイントを獲得できなかったんです」
「そんななか、シーズン終盤の(第6戦)SUGO、(第7戦)オートポリスと連続でポールポジションを獲れたことは、僕にとってもチームにとってもプラスになりました」
「特にSUGOのコースレコードを更新できたことは、今のスーパーGTがあそこまで速いということを証明するもの。自分がそのタイムを刻めたことをうれしく思います」
「今週末は僕だけで戦うことになります。バゲット選手も出たがっていたので、彼の分もしっかりがんばりたいと思います。日本で戦う以上、負けていられないなと思っていますよ」
「こうして車種や台数が増えることは、スーパーGTを戦うドライバーとして、そしてひとりのファンとして、すごくうれしいなと思いながら、モニターを見ていました。とはいえ、日本側で開催されていることもあり、負けられないという気持ちも強いです」
「2020年からはNSXもFRになるので、現行モデルで戦う最後のレースになります。2014年から一緒に戦い続けてきたマシンへ感謝の気持ちを込めて、有終の美を飾らせるべく、ホンダ陣営一丸となって結果を残したいと思っています」
「また、こうやってついに実現したイベントが成功するようにいいレースをお見せしたいです」
「ハンコックタイヤについては、予想よりもスムーズに走ることができています。もっと苦労するかなと思っていましたが、走り出しから順調に乗れていますね。コントロールタイヤとしては素晴らしいものだと感じました」
「それと同時に、開発競争があるスーパーGTで使っているタイヤのハイレベルさも感じましたね。なかなかスーパーGTでは他メーカーのタイヤを履く機会がないので、すごく勉強になっています」
■松田次生(MOTUL AUTECH GT-R/NISMO)
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「僕たちは去年、ランキング8位でニッサン勢としても苦しい1年でした。今シーズンは、チャンピオンを獲るためにニスモやミシュランなどと一緒に力を合わせて臨みました」
「開幕2戦は連続で表彰台を獲得でき、第5戦富士でも表彰台に乗ることができましたけど、あそこでうまく流れを変えられませんでした。SUGOでも表彰台に乗って、合計4回表彰台を獲得しましたけど、チャンピオンには程遠い結果になってしまいました」
「ただ今シーズンはレクサス勢が本当に強かった。そのなかでしっかりとランキング3位に入れたことは、僕たちにとっていい実績になったかなと思います。これを来年に活かせるようにしたいなと思います」
「交流戦については、僕はドイツで走る機会がありましたが、今回はホームコースでの開催。路面もドイツと違ってグリップレベルも高いので、そういった意味では明日いいバトルができればいいなと思っています」
「DTMの車両とスーパーGTの車両はおなじモノコックを使っているとはいえ、DRSなどクルマを比較すると違う部分もあります。なので、結果よりもまずはDTMとGTのマシンが一緒に走ることが大事だと思っています」
「もちろん勝つために全力を尽くしますが、しっかりとお互いがいいレースをして、今後さらにいいレースをするためにどこを改善していくべきかということをGTアソシエイションやDTMと話し合って、(将来に)つなげていければと思います」
「お互いにガチガチとぶつかり合うようなレースではなく、クリーンな戦いにしたいですね」
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