更新日: 2020.08.24 18:01
ニッサン 2020スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート
これを一気に抜き去りポジションアップ。全車がピット作業を終えた時点で8番手に浮上しました。3度目のSC導入後、34周目にレースが再開すると、接近していた7番手のマシンとテール・トゥ・ノーズのバトルを展開します。
35周目に上位の車両が1台後退したため、2台の争いは6番手争いへと発展。前を走るマシンよりもペースは勝っていたものの、なかなか突破口を開けずにいましたが、レース終盤のシケインで逆転に成功しました。6番手に上がった#3 GT-Rはさらに5番手のマシンにも僅差まで迫りながらチェッカー。6位フィニッシュで3戦連続入賞を果たしました。
#24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-Rはヤン・マーデンボローが前半スティントを担当。序盤にボンネットが外れるアクシデントに見舞われますが、ピット作業で修復を行い、トップと同一周回で11位フィニッシュとなりました。
#12 カルソニック IMPUL GT-Rは平峰一貴がスタートドライバーを務めて15番手からスタートしました。しかし、序盤にマシントラブルが発生しピットイン。ピットで修復作業を終えるとコース復帰し、6周遅れながら12位となりました。
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■コメント
ロニー・クインタレッリ
「実は柔らか目のタイヤだったので、1周目で頑張ってトップに立ちたかったのですが、ポールスタートのマシンにうまくブロックされてしまいました。その後、38号車に抜かれてしまいましたが、思ったよりもペースが良くてついていけたので、抜き返すことができましたね」
「ヘアピンコーナーでGT300クラスのトラフィックを利用して抜き返したのは、僕のスティントのターニングポイントでした。SCのタイミングもあって、僕の判断で予定より早めにピットに入りました。(松田選手に代わって)トップでレースに戻れるとは信じていましたが、実際戻れてホッとしました。2年ぶりに優勝できて、すごくうれしいです」
松田次生
「今回はクルマのセットアップ、持ち込んだタイヤが非常に良かったです。ロニー選手のスティントで、ピックアップが付いたときに苦しそうだったので、僕のスティントではピックアップがつかないように、SC中は気を付けていました」
「リスタート後は自分を信じてプッシュして、最後に飛ばしすぎて少し苦しかったのですが、序盤にマージンを作っておいた分うまく走れましたね。GTの最多勝記録も伸ばせてホッとしています。なかなか勝てないレースが続いてプレッシャーがあるなか、今回優勝できて本当に良かったです」
鈴木豊 監督
「今回はレースウイークを通して、想定以上のパフォーマンスが発揮できました。ドライバーのふたりも、クルマに非常に手ごたえを感じていて、予選でもいい位置につけることができました」
「変な小細工はせず、思い切っていこうという気持ちでレースに臨み、いいバトルをしたうえで勝ったレースですね。ドライバー達もとても嬉しいでしょうし、我々も非常にうれしいです。ミシュランタイヤさんも、『厳しい条件でパフォーマンスを出せる』というミシュランタイヤらしさ、良さが出ました。これは次戦以降にもつながる成果でした」
「優勝してウエイトを積むので、次戦は厳しくなると思いますが、我々だけでなく、ニッサン勢4チームで高いパフォーマンスを発揮して、ライバルメーカーの独走を阻止できるよう頑張ります」
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【GT300クラス】
GT300クラスは、予選7番手からスタートした#11 GT-Rが、前半スティントを担当した安田が着実な走りでひとつポジションを上げると、チームの素早いピット作業で実質の2番手に浮上。バトンを受け取った平中が、レース中盤に1台をかわしてトップに躍り出ると、そのまま後続との差を大きく広げてトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾りました。

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