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投稿日: 2020.10.08 17:54
更新日: 2020.10.08 18:22

ブリヂストン 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート


スーパーGT | ブリヂストン 2020スーパーGT第5戦富士 レースレポート

2020年スーパーGT第5戦富士スピードウェイ[GT500]

迅速なピット作業でトップに立ち、ヘイキ・コバライネン/中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra/BS)が優勝

開催場所:富士スピードウェイ
開催日:2020年10月03日(土)~2020年10月04日(日)

 シリーズ後半戦に入った第5戦は、ふたたび舞台を富士スピードウェイに移し、このレースから限定人数の観客が入場。5番手スタートのヘイキ・コバライネン/中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra/BS)がレース中盤のピットイン以降トップに立って昨年のオートポリス戦以来の優勝を果たした。

<予選>

 後半戦の始まりとなる第5戦。ランキング上位陣、6位までをブリヂストンユーザーが占めている。ということは、ハンディウエイトが嵩むことを意味し、同時に燃料流量リストリクターによって、ストレートスピードが制限されている。そうした状況下でウエイトハンディが軽い車両の活躍が期待された。
 
 Q1においては、これまで不運なトラブルの連続でノーウエイトの12号車、佐々木大樹/平峰一貴(カルソニックIMPUL GT-R/BS)がベストタイムを叩き出し、久々のポールポジション獲得へ好発進。これにハンディウエイト8キロの8号車、野尻智紀/福住仁嶺(ARTA NSX-GT/BS)が続いた。
 
 Q2のポールポジション争いは、この2台のブリヂストンユーザーに絞られた。そして、12号車が先にタイムを出し、ポールポジション決定かと思われたが、最終盤で8号車が逆転。フロントローは、2台のブリヂストンユーザーが占めた。

<決勝>

 スタート直後の1コーナーでアクシデントが起こって、いきなりセーフティカーが導入されて、5周目からレースは再開となった。1コーナーの接触、混乱をすり抜けて、高星明誠/ヤン・マーデンボロー(リアライズコーポレーション ADVAN GT-R/YH)がトップに立った。
 
 しかし、ポールポジションスタートの野尻/福住組が13周目に高星/マーデンボロー組をパスしてふたたびトップに立つ。ピットインのタイミングまで野尻/福住が首位を守っていたが、3番手に位置していたコバライネン/中山組が迅速なピット作業によってコースに送り出されてトップに立った。
 
 これに同じくピットインのタイミングが良く、トラフィックを避けて、順位アップに成功したランキング3位、76キロのハンディウエイトを積む平川亮/ニック・キャシディ(KeePer TOM’S GR Supra/BS)が続いた。
 
 その背後では、12番手スタートから着実に順位アップをしてきた大嶋和也/坪井翔(WAKO’S 4CR GR Supra/BS)が52周目に一気に4番手から2番手へジャンプアップ。平川/キャシディ組は終盤ペースダウン、野尻/福住組に3番手のポジションを明け渡した。

 コバライネン/中山組は、安定したペースで後続を引き離して優勝。2位の大嶋/坪井は15ポイントを得て、ランキングトップに躍り出た。

2020年スーパーGT第5戦富士 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
2020年スーパーGT第5戦富士 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)

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