ニッサン 2021スーパーGT第1戦岡山 レースレポート
33周目、コース上にスピン、ストップしたマシンが出て、SC導入を見越して各車一斉にピットインを開始します。日産勢も6番手の#23 GT-R、9番手の#12 GT-R、10番手の#3 GT-Rがピットイン。#24 GT-Rはこのタイミングではピットインせずステイアウトし、SC導入時にはトップのポジションとなりました。
多くのマシンが一斉にピットインしたため、ピットは混乱状態となり、ポジションにも変動が出ます。SCが解除された39周目には#23 GT-Rは10番手、#3 GT-Rは11番手、#12 GT-Rは12番手となり、#24 GT-Rが44周目にピットインすると、それぞれひとつずつポジションを上げてレースは後半戦に入りました。
50周目、接近したポジション争いのなかで#23 GT-Rが複数のマシンと接触し、マシンにダメージを負うアクシデントが発生。#23 GT-Rはピットに戻りましたがリタイアを余儀なくされました。このアクシデントに巻き込まれる形でコースアウトした#12 GT-Rは13番手にポジションを落としています。
レース終盤に入り、混乱を切り抜けた#3 GT-Rは9番手を走行。#12 GT-Rはペースの落ちたマシンをパスして、70周目に10番手にポジションを挽回しました。2台はポイント獲得圏内のポジションをキープし、チェッカーフラッグを受けました。
アンラッキーなアクシデントにより上位進出は逃しましたが、今シーズンに向けて準備したGT-Rのポテンシャル向上を確認することができた開幕戦でした。今回のデータを基に、日産/ニスモ陣営は次戦富士、第3戦鈴鹿での巻き返しを狙います。
■コメント
平手晃平
「フリー走行、予選、決勝と僕たちには少し苦しい展開でしたが、今回しっかり走り切ったことで、得られたものも多いと思うので、次戦以降に向けて準備したいと思います」
「富士は公式テストで#23号車が良い結果を出しているので、そのデータも参考にしながら改良を進め、2台で表彰台を狙えるよう頑張ります」
千代勝正
「レースでは、コース上いろいろ荒れていてアクシデントがあるなか、自分たちのレースがしっかりできた点は良かったと思います。自分は後半の長いスティントでしたが、落ち着いて目の前のバトルに集中できましたし、ポイントを獲得できたことも初戦としては良かったです」
「ここからスタートですから、マシンも良くし、自分もドライビングを追求して頑張っていきたいと思います」
【GT300】
GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が出場しました。#56 リアライズ日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が予選4番手から好走を見せて開幕戦優勝を飾り、チャンピオン防衛に向けて幸先の良いスタートを切りました。
また、ポールポジションを獲得した#11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)は、序盤首位でレースをリード。SCによって順位を落としてしまったものの、粘り強い走りで表彰台目前に迫る4位に入りました。