TEAM UPGARAGE 2021スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート
■7月18日:決勝(気温33度・路面温度51度)
山あり谷ありの激しいレースだったが10位ゴールで今年2度目のポイント獲得!
![2021スーパーGT第4戦もてぎ UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平)](https://cdn-image.as-web.jp/2021/07/29195533/asimg_21SGT_Motegi_7_18_0523__2461028924da1b3-660x440.jpg)
決勝は7月18日、ツインリンクもてぎで行われた。このコースは1周が4.801kmなので、全63周。当日は、ニュースでご覧になったと思うが、日本各地で真夏日や最高気温を記録した日。ツインリンクもてぎも午前中から気温が上がり、昼には気温33度、路面温度51度に達している中、決勝レースがスタートした。
まさかのポジションダウン
TEAM UPGARAGE 18号車のスタートドライバーは小林崇志選手。クレバーな走りに定評あるベテランだけに、誰もが順位アップしか予想していなかったのだが、まさかのダウンに。スタート直後からタイヤのグリップが足りていない様子で、5周目を超えレースペースが安定してきたあたりのラップタイムは1分52秒台前半。上位グループは1分50秒~51秒台なので、やや厳しいタイム差になっていた。このため9位でスタートした後、わずか7周目には12位、11周目には14位まで下がったしまった。もちろん不本意な走りだったはずだが、なすすべもなく、ポジションをキープするので手一杯のようだった。この状態でしばらく我慢の走りが続く。
レース後半はプッシュしてポジションを回復
規定の、レース距離の1/3を超えたところで早々にピットイン。タイヤ交換、給油、ドライバーは名取鉄平選手に交替してピットアウト。コースに戻った直後は25位前後まで下がっていた。しかし変わった直後の26周目には1分52秒124とこの日の最速ラップを記録。この後、名取選手のオーバーテイク、また他車のピットインなどが続き順位は変動して行く。
18号車は32周目に12位まで浮上し、37周目には11位に。しばらくこの順位をキープするが、上位グループとのタイム差は縮められず。この間、アクシデントでFCYが宣言されたこともあり、ポイント圏に食い込むのが現実的な目標になっていた。
レースの2/3が過ぎたころ動きがあった。名取選手がペースの上がらない61号車をパス。10位に浮上したのだ。この後は直後に付いてプッシュしてくる21号車を抑え続けてゴールへ。こうして10位のポイントを獲得し、波乱万丈の第4戦もてぎのレースが終了した。
■一瀬俊浩チーフエンジニア
「ポイントは取れたが、なかなか厳しいレースだった。昨日の予選時からこのような結末も予想はしていたが、ポジションを確保するために予選では柔らかめのタイヤを使わざるを得なかった。その中ではうまくやりくりできたと思うが…」
「決勝の前半戦はタイヤが厳しかった。予選くらいの路面温度なら大丈夫だったが、50度を超えると、想定した温度レンジを超えているようでタイムが出なくなった。ただ、NSXの中で唯一ポイントを取れたので、苦手とされるもてぎでよくやれたと思いたい。次に向けてポジティブに考えます(笑)」
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