更新日: 2021.08.24 20:21
ブリヂストン 2021スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート
2021年 スーパーGT 第3戦 鈴鹿サーキット[GT300]
三宅淳詞/堤優威(たかのこの湯 GR Supra GT/YH)が初優勝
予選上位陣の3番手グリッドから着実に順位アップしていった三宅淳詞/堤優威(たかのこの湯 GR Supra GT/YH)がセーフティカーラン明けにトップを奪取。一旦はトップを譲るが奪還してチーム結成2年目に初優勝を達成した。昨シーズンからGT300クラスに適応されている新サクセスウエイトシステム(獲得ポイント×3kg)によってブリヂストンユーザーはウエイトが重く苦戦。高木真一/佐藤蓮(ARTA NSX GT3/BS)が22番手グリッドから7位フィニッシュを果たす。
<予選>
GT300クラスには、昨シーズンから1ポイント当たり3kgのサクセスウエイトが適応されている。3レースが終了してポイントランキング上位のブリヂストンユーザーは車重がかなり重くなっている。ランキングトップの蒲生尚弥/菅波冬悟(LEON PYRAMID AMG/BS)は75kgを搭載していて、予選Q1を突破することすら難しい状況となっていた。
A、Bの2グループに分かれて行われた予選でQ1に進出できたブリヂストンユーザーは、第4戦で優勝し63kgを搭載している加藤寛規/阪口良平(muta Racing Lotus MC/BS)のみだった。コーナー数が多くウエイトの影響が大きい鈴鹿サーキットでは大健闘の結果だった。ポールポジションを獲得したのは、井口卓人/山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT/DL)。
<決勝>
ポールポジションスタートの井口/山内組が先行して開始された決勝レースは、GT500クラスのマシンがクラッシュしたことによるセーフティカー導入によってレース序盤で仕切り直しとなり、レース再開後に2番手に上がっていた三宅/堤組がトップに立った。その後のトップ争いは予選2番手スタートの平木湧也/平木玲次(マッハ車検GTNET MC86マッハ号)の平木兄弟との展開となった。
一旦平木組がトップに立ったが、再び三宅/堤組がトップを奪還して優勝した。予選4番手から順位アップしてきた小暮卓史/元嶋祐弥(JLOC ランボルギーニGT3/YH)が2位でゴールを果たした。ブリヂストンユーザーの最上位は、22番手から15ポジションをアップし7位でゴールした高木/佐藤組だった。
<ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント>
「これまでの3戦で活躍していただいているブリヂストン装着車はサクセスウエイトが重く、苦しい展開で、それを覆すのはとても難しかったですね。今回投入したタイヤは、ウエイトを考慮してややコンサバティブな設計になってしまったかなという反省点もあります。もう少しソフト系のコンパウンドでも良かったかなと、終わってみれば思いました。その状況下でも55号車のARTAは素晴らしい上位進出だったと思います。今後も中盤戦はサクセスウエイトの影響で苦しい戦いの連続ですが、1ポイントでも多く獲得していただけるようにサポートしていきます」