更新日: 2021.09.13 22:15
TOYOTA GAZOO Racing 2021スーパーGT第5戦SUGO レースレポート
2年ぶりのSUGOは大波乱のサバイバルレース
14番手スタートの関口/坪井組GRスープラが4位。コバライネン/中山雄一組が5位フィニッシュ
スーパーGTの第5戦がスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスはチェッカーを受けたのが全15台中10台という大波乱のサバイバルレースとなりました。初のSUGO戦となったGRスープラ勢にとっては厳しい戦いとなるなか、重いサクセスウエイトを積み14番手からスタートした関口雄飛/坪井翔組 au TOM’S GR Supra 36号車が熱い追い上げを見せ4位フィニッシュ。ヘイキ・コバライネン/中山雄一組 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 39号車が5位に入りました。
スーパーGT第5戦『SUGO GT 300km RACE』が9月11日(土)、12日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。全8戦で争われている2021年シーズンのスーパーGTも5戦目を迎え、後半戦に入りました。前半戦では、2年目を迎えたGRスープラ勢が開幕戦でトップ4を占める速さを見せ、続く2戦でも表彰台に2台が上りましたが、前大会鈴鹿では、サクセスウエイトに苦戦する結果となりました。とはいえシリーズはまだ中盤戦。タイトル獲得へ向け、サクセスウエイトの重いチームも着実にポイント獲得を重ねていくことが重要となります。
今大会の舞台となるスポーツランドSUGOは、昨シーズンは新型コロナウイルスの影響でスーパーGTは行われなかったため、2年ぶりの開催です。昨シーズンよりスーパーGTに参戦を開始したGRスープラにとっては初のSUGOでの戦いでもあります。『魔物が出る』と言われる難コースSUGOでのGRスープラの走りに期待がかかりました。
今回もKeePer TOM’S GR Supra 37号車のシーズンエントリードライバーとして登録されているサッシャ・フェネストラズが入国できなかったため、代役として阪口晴南がドライブ。この阪口晴南が乗るはずだったGT300クラスのK-tunes RC F GT3 96号車は、TGR-DCドライバーの小高一斗がドライブします。
今大会も新型コロナウイルス感染拡大防止策を十分に配慮した上で、有観客で開催。イベント広場には、『TGRブース』が開設され、GR 86とSUBARU BRZの合同展示の他、映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の撮影で使用されたGRスープラなどが展示され、2年ぶりの東北開催に集まったモータースポーツファンのみなさまの注目を集めていました。
予選
11日(土)は曇り空。気温24度、路面温度27度という、予想よりもやや涼しいコンディションで午後2時半より、ノックアウト方式の予選が行われました。
10分間でのQ1が開始されると、GT500の予選セッションとしては通常よりもやや早めに各車コースへと向かい、充分にタイヤを暖めてアタック開始。ここでは39号車を駆る中山雄一が見事なアタックを決めトップタイムをマーク。石浦宏明のZENT CERUMO GR Supra 38号車が6番手タイムをマークし、GRスープラ勢のなかではサクセスウエイトの軽い2台が、上位8台が進むQ2への進出を決めました。
先陣を切ってコースインし、早めにアタックした平川亮の37号車は、最後の最後にタイムを更新したライバルに押し出される形となり、0.063秒及ばず惜しくも9番手でQ2進出ならず。ランキング3位でサクセスウエイト70kgのENEOS X PRIME GR Supra 14号車は大嶋和也のアタックも届かず11番手、国本雄資のWedsSport ADVAN GR Supra 19号車が13番手、坪井がアタックを担当した36号車はやはり64kgのサクセスウエイトに苦しみ14番手で予選を終えました。
Q2では立川祐路がアタックした38号車が7番手、コバライネンの39号車は8番手タイムで、4列目に並んで決勝レースをスタートすることとなりました。
GT300クラスは、Q1は2グループに分けて実施。それぞれの上位8台がQ2へと進出します。A組では小高がドライブした96号車がトップタイムをマーク。嵯峨宏紀のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車が6番手、第3戦優勝でランキングトップにつけ、クラス最大の100kgサクセスウエイトを積むたかのこの湯 GR Supra GT 244号車も7番手と健闘し、3台全車がQ2へ進出を決めました。
続いて行われたB組では、路面温度が上がった影響か、A組よりも全体にタイムがアップ。第2戦で優勝を果たし、69kgのサクセスウエイトを積むSYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 60号車が吉本大樹のアタックで3番手につけQ2進出。織戸学のTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車、ジュリアーノ・アレジのarto RC F GT3 35号車は惜しくも9,10番手でQ2進出ならず。吉田広樹の埼玉トヨペットGB GR Supra GT 52号車はアタック中にコースオフを喫し、最後にもう一度アタックしましたがタイム更新ならず、12番手でQ1敗退となりました。
Q2では1分17秒台の好タイムをマークした河野駿佑の60号車が3番手。96号車は8番手、244号車が9番手、31号車が13番手でスターティンググリッドを決定しました。